カリキュラムの特色

 義肢装具士として臨床現場で活躍するためには、義肢装具に関係する専門分野科目だけでなく、基礎分野科目(物理・心理学など)や、専門基礎分野科目(医学系・工学系・社会科学系科目)も習得する必要があります。

 当学科がリハセンター内に設置されているという特色をいかし、内部講師として「障害者医療・リハビリに精通する医師や医療専門職員」、「障害者の自立支援を専門とする職員」、「最新の福祉機器等の研究に携わる職員」らの協力のもと、それぞれの専門性をいかして「障害」や「障害者」に関する包括的な教育に取り組んでいます。また、大学病院等に勤務されている臨床経験豊富な医師の方々や、理工学系大学の教授の方々など、各方面の第一線で活躍されている方々に外部講師として授業をご担当いただき、実践的かつ先進的な教育を行っています。

 義肢装具に関係する専門分野では、全国の養成校の中でも最も多くの製作実習時間を確保し、約30種類もの義肢・装具の製作を通して、専門的な知識や技術を身に付けます。また、一旦製作をはじめたら「必ず最後までやり遂げる」ことを徹底していますので、失敗した経験を効果的に次のステップへ生かすことができます。加えて、セミナー形式の授業も取り入れ、「調べ・まとめ・発表」する能力を養っています。ここで培った能力と、それまでに学んだ知識・技術を総動員して、3年次には卒業研究に取り組みます。

 それぞれの科目は段階的に学ぶ必要があります。当学科では、基礎分野や専門基礎分野の履修状況を考慮した上で、専門分野を学ぶカリキュラムとなっています。

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履修内容

各学年の履修内容の概略をご紹介します。カリキュラム表

1年次
  • 専門知識や技術を習得するための基礎として、物理学・心理学・リハビリテーション体育など基礎分野科目を中心に学びます。
  • 解剖学・生理学・運動学などの基礎医学系科目を通して「ヒトの身体の仕組み」を、工学系科目では「力と生体運動」や「構造と強度」などについて学びます。
  • 専門分野の義肢装具概論・基本工作論では、義肢装具の材料に関する知識・工作機械の使用方法・製作技術の基礎を習得します。また装具学Ⅰ・Ⅱでは、実際にヒトの身体を採型し、製作・適合まで行います。
2年次
  • 整形外科学やリハビリテーション医学などの臨床医学系科目の習得を通じて、疾患や障害について学びます。
  • 専門分野では、切断モデルの方々にご協力いただき、下腿義足(4種類)・前腕義手・上腕義手を製作します。その他、下肢装具・靴型装具についても製作実習を通して習得します。
  • 義肢装具製作施設や病院施設にご協力いただき、8月中旬から9月末までの約6週間、臨床実習Ⅰを行います。
3年次
  • 大腿切断・股離断モデルの方々にご協力いただき、大腿義足(2種類・計4個)、股義足を製作します。その他、上肢装具、靴型装具、座位保持装置、側弯症装具など、様々な内容について習得します。
  • 義肢装具製作施設や病院施設にご協力いただき、8月中旬から9月末までの約6週間、臨床実習Ⅱを行います。
  • 研究テーマを各自が設定し、卒業研究を行います。

製作実習授業(専門分野)

 専門分野では、製作実習・講義・セミナー形式の発表を通して、義肢装具の原理や構造に関する専門知識と製作技術を習得します。当学科では、3年間で2100時間以上の十分な時間を確保し、約30種類もの義肢装具を製作します。

 装具では、上肢装具(3種類)・体幹装具(5種類)・下肢装具(10種類)・靴型装具の製作方法や適合について学びます。

 義肢では上肢切断・下肢切断の切断モデルの方々にご協力いただき、前腕義手・上腕義手・下腿義足(4種類)・大腿義足(2種類・4個)・股義足を製作し、より臨床に近い環境で採型~製作~適合について学びます。電動義手実習では、顆上支持式ソケットの製作および筋電信号の採取演習も行います。その他、座位保持装置についても製作実習の課題として取り上げています。

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卒業研究・学会発表

卒業研究(論文指導)

 3年次には、各自が興味をもっている内容を研究テーマとして設定し、卒業研究を行います。

卒業研究の学会発表

 学科内の卒業研究発表会だけでなく、いくつかの卒業研究テーマについては、卒業後にその成果を学会で発表しています。

在学中の学会発表

 卒業研究だけではなく、研究に興味のある学生は1年次・2年次から積極的に研究に取り組んでいます。

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