平成28年度 理療教育第38回卒業式

自立支援局 理療教育・就労支援部
理療教育課

 敷地内の紅梅が満開を迎え、春の暖かさを少しずつ感じ始めた3月1日、国立障害者リハビリテーションセンター講堂にて理療教育第38回卒業式が行われました。
今年度の卒業・修了生は専門課程15名、高等課程2名の17名でした。
3日前に国家試験を終え引っ越しの準備にも追われる中、控室に集まる卒業・修了生達の顔には少し疲れが見える方もいましたが、卒業式の開始時刻が近づき、講堂入口前で整列するころには、みな引き締まった表情に変わっていました。
 式は多数のご来賓やご家族、在所生、職員が見守る中、卒業・修了生の入場で始まりました。開式の辞、国歌斉唱の後、いよいよ卒業・修了証書授与となりました。飛松総長から一人ひとりに卒業・修了証書が手渡され、3年間または5年間のセンター生活への思いを噛みしめるように固い握手を交わしていました。その後、総長式辞に続き、厚生労働大臣、埼玉県知事、同窓会である東光会会長から、これまでの努力に対する労いとこれから始まる新しい道への励ましの言葉をいただきました。
 卒業・修了生を送る言葉では、在所生を代表して専門2年生の吉田達也さんより、臨床実習で輝いていた先輩方の様子など自分たちのお手本となる姿を見せてくれたことへの感謝の言葉が述べられました。
卒業・修了生の別れの言葉では、専門3年生の田口侑治さんから、これまでの生活の苦労とともに、センター利用を契機に大きく変わった自分の人生について語られました。共に学び、共に語り合ったクラスメートへの思い、一緒に汗を流すことで培われた友情への思い、そして卒業後の大きな目標に向けた熱い言葉に、式場全体が感情を揺さぶられるような雰囲気に包まれました。
 蛍の光斉唱、閉式の辞で締めくくられた後、来場者の拍手に見送られながら卒業・修了生が退場し、卒業式が終了しました。
 卒業・修了生の理療の世界はこの卒業式がスタートとなります。目の前には無限の道が広がっており、それぞれの前にそれぞれの道があります。道は違っても一人きりではなく、共に学んだ仲間がいることを礎にこれからの道を歩んでいただきたいと願っています。

卒業・修了証書授与

卒業・修了証書授与

総長式辞

総長式辞