自立訓練を終えて
自立訓練部


 

 当センター自立訓練(機能訓練・生活訓練)事業は平成18年10月1日から新規にスタートし、これまで(平成21年2月現在)に、機能訓練で約60名、生活訓練で約20名の、サービスを終了された方がいらっしゃいます。今回は、当センターの自立訓練(機能訓練・生活訓練)を終了され、新しいスタートを切っている2名の方に自立訓練を終えてのコメントをいただきましたのでご紹介いたします。
 I.Kさん(平成19年11月 自立訓練(生活訓練)利用開始 平成21年2月 就労移行支援へ移行):「私は最初、車椅子の生活をしなければならないことがとても悲しくてなかなか前向きには考えられませんでした。でも生活をしていくうちに職員さんと一緒に考えたり、他の利用者と交流したりすることで段々と納得することができるようになりました。考え方も就労へと向き、ステップアップできたと思います。これからは目的を就職に切り替えて努力していきたいと思います。大変なこともありましたが、乗り越えて頑張れたと思います。」
 A.Sさん(平成19年10月 自立訓練(機能訓練)利用開始 平成20年9月 利用終了 家庭復帰後、平成21年度より就労移行支援(養成施設)利用開始予定):「私は中途で失明をして国リハの自立訓練を受けるまで「引きこもり状態」でした。しかし、訓練を受けるようになってから以前から大好きだった本が点字だけでなく音声図書として聞けること、移動手段には色々あること、生活するためのアイデアなどを教えて貰いました。そして何より皆と情報交換したり、励まし合ったりして“輪”が広がったことが、私にとって大きな財産になりました。4月から理療教育の道に進みます。勉強も第一ですが皆との繋がりも大切にマイペースで頑張りたいと思います。」
 自立訓練のサービス終了後、家庭や職場に戻られる方や職業訓練等に進まれる方などさまざまですが、新しいスタートを希望に満ちた気持ちで、自信を持って迎えることができるよう、これからもサービスを提供していく予定です。今後とも修了された方や周辺地域の皆様のご理解ご協力をよろしくお願い申し上げます。


点字を読む女性、はくじょうを持って歩いている男性など訓練をイメージした図