【シリーズ理療教育の科目紹介 Vol.18】
医療概論
理療教育・就労支援部 理療教育課

 私たちは、病院や診療所に行くと医師、看護師、放射線技師、臨床検査技師に出会います。歯科医院では、歯科医師や歯科衛生士に、高齢者施設では介護福祉士や社会福祉士など、身近な場所で様々な医療従事者に出会っています。
 医療概論では、施術者として必要な医療制度及び医療従事者の倫理の基礎的知識について学習し、これを施術に応用する能力と態度を修得することを目標としており、医学・医療とは何か、生命とは何か、医療の倫理とは何か、さらには最新の医療や医療制度などを学んでいくことによって、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師が、医療の現状を踏まえながら、地域住民の健康の維持・増進に資するための基礎的な事項を学習する科目となっています。
 授業の内容は、医療の倫理、医療経済の動向、医療従事者の現状、高齢者医療や介護サービス、医療保障など多岐にわたります。
 具体的な内容を紹介しますと、医療の倫理では、「ヒポクラテスの誓い」から医療の担い手としてどうあるべきか、施術者として地域住民のQOLの向上にどのように関われるのかという医療従事者としての意識を高めつつ、インフォームドコンセントや守秘義務などの重要性について理解を深めていきます。
また、医療経済では、国民医療費から医療保険制度、高齢化社会や介護問題について学習し、さらに高齢者医療や介護サービスでは、高齢者医療制度や介護保険制度とともに、高齢者施設であん摩マッサージ指圧師が機能訓練指導員としてどのような役割を担えるかを考えていきます。
 近年の医療進歩は、素晴らしいものがあります。この中で、あはき師が、医療従事者として活躍していくためには医療に係る基礎力を身につけておかなければなりませんが、このことを達成するための科目が医療概論であるといえるのです。

文責:浮田 正貴
医療概論の講義の様子