【シリーズ理療教育の科目紹介 Vol.19】
地域理療と理療経営
理療教育・就労支援部 理療教育課

 理療とは聞きなれない言葉ですが、視覚障害者の間で「鍼、灸、あん摩・マッサージ・指圧」を意味する用語として親しまれています。地域理療と理療経営では、鍼、灸、あん摩・マッサージ・指圧師が地域社会で開業、就労するのに必要な知識を学び、さらに治療院経営に関する知識を修得する科目です。
 近年は、障害者雇用の普及に伴い就労の場が広がり、ほとんどの卒業生が就職する傾向にあることから、授業では進路先に関する知識や現況を説明しています。
 就職先としては、特別養護老人ホームなどの施設やヘルスキーパー(企業内理療師)としての一般企業への就労のほか、訪問によるマッサージの求人が多くなっています。
 また、開業や就労の具体的な場面から、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律に関係する種々の法律や国民皆保険制度、介護保険制度から、理療の位置付けを学習します。
 更に、経営に関しては、資金調達から納税に至る会計知識を修得します。特に、近年健康保険の療養費を利用した施術が広まっています。ほとんどの利用者が、鍼灸あん摩マッサージ指圧を健康保険で受けられることは知っていても、どんな場合に適応となるか、健康保険で請求できる施術料はいくらか、どんな手続きが必要かは知りません。この機会に正確に理解して、就労や開業のためだけでなく、一般の方々への理解を広めるのにも役立ててほしいと願っています。
 今後も授業を通じて理療の果たす役割を理解し、開業や就労を通じて地域社会の健康づくりに貢献して参ります。

文責:飯塚 尚人

地域理療と理療経営の講義の様子