【シリーズ理療教育の科目紹介 Vol.20】
はりきゅう応用実習T
理療教育・就労支援部 理療教育課

 はりきゅう応用実習Tは、はりきゅう実習の2年目に配当され、1年目で行った「はり」と「きゅう」の基礎実習を3年目の臨床実習につなげるための実技科目です。
 基礎実習では、「はり」と「きゅう」を個別に指導していましたが、応用実習では両者を区分けせず、「はり」と「きゅう」を併せ、臨床を意識した実習を行っていきます。
 はりきゅうの臨床実習では、様々な症状に対して、現代医学的にアプローチする方法と東洋医学的にアプローチする方法があり、それぞれ確立された技術があることから、応用実習Tとして現代医学的な技術、応用実習Uとして東洋医学的な技術の修得を目標に指導しています。
 具体的な授業内容としては、「鍼を目的の方向に刺す」、「身体の各部へ安全に刺鍼する」といった基礎技術に加え、臨床を意識した刺鍼練習として、例えば、刺入した鍼に電極を付けて、鍼に微弱な電気を流すことで、筋を収縮させ、筋の緊張や痛みを軽減する鍼通電療法や、刺鍼した鍼の上に艾(もぐさ)を付け点火することで、鍼による刺激と艾の熱による刺激の両方により、患部の痛みを和らげる灸頭鍼療法などを行います。
 また、臨床入門として、問診、診察、検査等を行い、痛みの原因を追求するとともに、その痛みを軽減する方法や施術プランを検討し、問診から治療までの一連の流れを段階的に指導しています。
 さらに、はりきゅう応用実習Uやあん摩・マッサージ・指圧の応用実習と連携し、利用者が次年度の臨床実習に円滑に移行し、「基礎」「応用」で身につけた技術を用いて、安全に施術できるよう実技訓練を行っています。

文責:米田 裕和

灸頭鍼の様子
灸頭鍼