【シリーズ理療教育の科目紹介 Vol.21】
関係法規
理療教育・就労支援部 理療教育課

 社会における様々な制度は、憲法や法律を基にして作られています。我が国においては、憲法は一つですが、法律は約2 千、その他政令や省令を含む法令の総数は約8千といわれています。法令の成り立ちや内容について学ぶことは、社会の仕組みを知ることになるといえます。
 あん摩マッサージ指圧、はり、きゅうを職業として行う場合には免許が必要です。法律(以下「あはき法」、注)で、国がこの職業に従事することを証明する国家資格だからです。
 関係法規は、国家試験受験科目の一つで、3年時に配当されています。週当たり1時間の授業で、施術者として必要な業務に関係する法令と、法に則した業務を行う能力と姿勢等を修得させることを目標に、あはき法から医療や社会福祉に関する法律について幅広く学びます。法律の原文は、独特な言い回しや難しい表現がありますが、成り立ちや背景、意図に気をつけながら内容をみていきます。
 あはき法では、免許取得の要件、業務の範囲、施術所の要件、罰則などを学びます。例えば、免許の取得要件では、学校・養成施設を卒業し、国家試験合格で取得でなく、さらに免許申請が必要なこと、施術所の看板に「マッサージ60分4 千円」、「腰痛に効果あり」といった内容は、法律違反で30 万円以下の罰金になり、法律で広告できる内容が規定されていることを理解していきます。法律があることは、法律内で適法に行うことが義務になり、一方で法律の規制を受けるということになります。もし法律に違反し、施術者として相応しくないと認められると、免許が取り消される場合があります。そのためにも法律を学ぶ必要があります。

注:正式名 あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律

文責:池田 和久