ケアマネジメントの手法による生活訓練の試みT

更生訓練所 指導部 生活訓練課 石渡博幸・管一十・河野智子・渡邊雅浩・森公士朗・原志治・山崎宏和・松崎純子・義間由美

 平成15年度からの利用契約制度導入準備の一環として、利用者のニーズの把握、主体的に自らの生活を考える機会、個人の状況に応じた訓練サービスや訓練情報の提供をより促進するために、本年度生活訓練課程入所者等に対し、障害者ケアマネジメントの手法により訓練の組み立てを行った状況について報告する。

1.訓練の流れ

(1)アセスメント
SM社会能力検査、老研式活動能力指標、Barthel Index 、日常生活動作チェックリスト(自作)、生活時間調査(日、週単位)
(2)訓練計画策定
訓練目標、具体的訓練内容、訓練手段、訓練期間
(3)インフォームドコンセント
(4)訓練実施
(5)サービス内容の点検
@訓練状況、環境・ニーズの変化、問題点と原因の確認
A原因に対する具体的アプローチ方法の検討
B適切なサービス内容、提供手段が提供できているか
C訓練計画の再策定
(6)訓練の終了

2.実施状況

 平成13年11月現在の対象者 生活訓練課程25名(視覚)、一般リハ課程(視覚2名・肢体2名・聴覚2名)

 今回の取り組みを行って、以下の点について改善が図れつつあるように感じており、今後視覚障害以外の対象者へのサービス提供を引き続き拡大し、利用者の満足度の調査を実施していく。
@各訓練内容が明確になり、課内での情報共有や各訓練の相互補完的関わりができやすい
A利用者に対する訓練情報提供量の増加
B利用者の生活課題の改善と訓練の関係がより明確に整理できる




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