「障害のある子どもの家族向け自宅内排泄環境整備アセスメントツール」 障害のある子どもの家族向け自宅内排泄環境整備アセスメントツールについて、障害工学研究部の植田ミズヨが報告します。専門は建築がくです。 障害のあるお子さんの成長と発達を活かし促すためには、住環境整備と福祉機器は重要です。適時・適切な環境を整えていく必要があります。 高齢者や成人の障害者のじゅう環境整備に関しては、多くの研究や調査がなされていますが、 障害のある子どものじゅう環境整備はあまり知られておらず、情報も少ないため、保護者がその情報に到達できないといった課題も挙げられています。 そこで、「排泄」をキーワードに、家族の気づきやヒントとなるような、家族向けのアセスメントツールの研究・開発を行いました。 アセスメント部分はひと目でわかるように排泄場所や可能な姿勢、がくれいを軸にマトリックスで表現しています。現在どのあたりかをみることで、寝たまま排泄するための環境整備か、座った姿勢か、または体重が重くなってきたらいじょうや移動を考えるか、さらに、一人で排泄できる空間づくりをどうするか、その他、介助者のための環境整備等についてみることができます 例えば、現在の姿勢は支えがあれば座ることができ、もうすぐ小学校に入学する場合は、その2軸の交わる周辺のプランが参考になります。全部で17プランが掲載されています このツールは、イベントなどを通して本人や家族と専門職が一緒に情報を共有しながら活用していくことを想定しています。