義肢装具技術研究部について紹介いたします。 当部の歴史の始まりは古く、元々は傷痍軍人に義肢を供給する陸軍直轄の工場として設立されました。終戦後は厚生省に移管され、引き続き戦傷者の義肢を製作しますが、次第に対象者は一般の身体障害者へと移り変わっていきます。 組織の名称や管轄の変遷からも時代ごとにその役割が変化してきたことが見て取れます。長い歴史の中で、義肢の製作部門としてだけでなく、よりよい義肢装具の普及のための調査や研究も担うことが求められるようになってきました。 当部には6名の義肢装具士が所属し、臨床サービス、研究開発、社会貢献という3つの領域にまたがる業務をおこなっています。臨床サービスは病院の医療スタッフとして、義肢装具の製作および修理を行います。国立施設として、民間では対応が難しい多肢切断《たしせつだん》や重複障害、先天的に手足を欠損している小児への義肢製作なども行っています。研究部としての研究活動はそれぞれに個別のテーマを複数持ち、義肢装具に関わる先進的で多岐にわたる課題に取り組んでいます。その他、義肢装具普及のための基礎資料の作成や、全国規模の研修会を開催するなど、広く社会に貢献するための活動にも取り組んでいます。 義足や義手にご興味がある方は、当センターホームページより義肢のリハビリテーションについて解説したパンフレットをダウンロードしていただけます。お問い合わせはこちらの宛先までご連絡ください。ご視聴ありがとうございました。