発達障害がある人の働くことの支援 障害福祉研究部 心理実験研究室 清野《せいの》 絵《かい》 障害福祉研究部の清野です。 ここでは、発達障害がある人の働くことの支援について紹介します。 はじめに、当研究室では、障害のある人の働くことの支援について、外部の研究者と共同で、様々な研究をおこなっています。ここでは、2020年に日本LD学会で報告した内容の一部を紹介します。 私たちは、発達障害がある学生のキャリア意思決定についてのアンケート調査を行いました。質問内容は、「自分の特性をよく理解し、特性をふまえた 進路選択を行うことができた」ケースの学生の属性・特徴・支援内容でした。 結果、基本的支援の内容で、あてはまるという回答が多かったのは、「自部署の利用を促す」「心理的ストレスを緩和する支援」「困りごとの整理」「自分の理解」「仕事理解」でした。 次に、障害に対する支援の内容で、あてはまるという回答が多かったのは、「障害者向け支援サービスの情報提供」「障害者手帳を活用した就職の情報提供」でした。 おわりに、当研究室では、障害のある人の社会参加の促進のため、今後も障害のある人の働くことについての研究を進めていく予定です。