2022年度研究所オープンハウス 動画読み原稿 障害福祉研究部 小田島 朋 「医療的ケアが必要な子どもと家族が安心して暮らすための研究」 【表紙】 こんにちは。障害福祉研究部の小田島です。 医療的ケアが必要な子どもと家族が安心して暮らすための研究についてご紹介します。 【スライド1】 ・医療的ケアが必要なお子さんは、日常生活を送る上で医療の処置や対応を必要としており、 人工呼吸器の装着や気管を切開して酸素を取り込むなど、医療機器を使いながら生活をして います。 【スライド2】 ・自宅で生活をするには、主にご家族が看護と介護をされていますが、課題が色々とあります。 夜でもお子さんの容態に応じてケアをするため、ご家族は日ごろから睡眠不足の状態であっ たり、医療的なケアが必要なお子さんを預かる施設がまだ地域に少ないため、働くことが難 しいです。また、ごきょうだいがいても学校行事や習い事までフォローをすることができない といった状況があります。 【スライド3】 ・自宅で生活するに当たっては、地域の医療や福祉など多くの分野の方が関わっています。在 宅ケアでは、主に訪問看護ステーションや介護事業所などの方が、ご家族と一緒にお子さん のケアをされています。 【スライド4】 ・自治体のセンターや障害福祉の事業所などには、お子さんとご家族が地域で生活するために 調整する役割を担う「医療的ケア児等コーディネーター」の皆さんがいます。 ・コーディネーターの皆さんは、医療や介護や保健、行政などの分野で働いている方が、講習を 受けて、その役割を担っていますが、厚生労働省が2021年に行った調査では、活動が十分 にできていないという結果が出ています。 ・そのため、コーディネーターの方に仕事の内容や活動をする上での難しさなど、実際の状況 をお伺いすることで、機関や施設の種別ごとに最適な活動のあり方を検証したいと考えてい ます。