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 家屋へ出入りする際には、まず玄関を利用することを考えます。しかし、アプローチの方法により玄関以外の居間や自室の吐き出し窓等から出入りを考える方策もあります。可能な限り出入りを自分で行うためにも、扉やノブ・玄関前のポーチ・扉の開口幅・鍵の開閉・屋内へのアプローチ等を検討します。

玄関のポイント

玄関扉

 玄関の扉は、頸髄損傷者でも使用しやすいように引き戸にすることが望ましく、開口幅は車いすが十分に通行できる幅(最低800mm)を設けることが理想です。引き戸に把持をとりつければ開け閉めの操作が容易に可能となります。やむを得ず開き戸を設ける場合は、開閉可能かどうかのスペースや、把持をレバー式にするなどの検討が必要です。扉の交換を行う場合は、軽量なものを選択すると有効です。また、電子錠と連動した自動扉のユニットもあり、これらも含め検討します(引き戸・開き戸の両タイプあり)。

 玄関の鍵の開閉は、鍵を改良して使用しやすくすることが多いです。鍵穴は使いやすい高さに設置
することが理想です。また、開き戸から出入りを行う場合に、鍵の開け閉めや扉の開閉が困難となることがあるので、電子錠の設置を含め検討します。

 集合住宅の扉は、引き戸への交換が困難な場合が多いため、上記のような自動扉ユニットの使用などの方法を検討します。また、戸建ての賃貸住宅の場合は開き戸の物件を探せれば扉の開閉や屋内への出入りが楽に行える場合があります。玄関ではなく、自室や裏口の掃き出し窓からの出入りを考える場合、持ち主の許可を得てサッシの交換やレールの段差解消、施錠(鍵)の工夫も検討しましょう。
※通常、アパートの改造を行う場合には退去時に現状復帰を行うことが前提となります。