災害時での高次脳機能障害者の支援について

被災地で高次脳機能障害者に対応される方へ

 高次脳機能障害者には、次のような特徴があり、被災地のような特に慣れない環境では、手足の麻痺など外から見える障害がなくても、常に見守りが必要です。以下に、被災地で支援に携わる方々に、ご理解とご協力をいただきたいことをまとめました。

  1. 新しいできごとや場所を忘れやすいので、ひとりで避難所の外へ出ると戻れなくなることがあります。避難所の中でも、トイレや自分の居場所がわからず迷うことがあります。
  2. 危険な場所がわからず、地盤のゆるいところや、倒れかけた物の近くに行ってしまうことがあります。
  3. 大事な指示を聞き逃したり、理解していなくても「はい、わかりました」と答えたりすることがあります。ふだん接している人に確認してください。
  4. けがをしているのに気づかないことがあります。本人の言葉だけでなく、身体状況を一通りよく見てください。
  5. 食料や物資の配給を待てずに怒ったり騒いだりすることがあります。家族の代わりに列に並ぶ、別途配給するなどの対応で、家族の負担を軽減することができます。

被災地で「高次脳機能障害者」に対応される方へ(印刷用ファイル)(PDF:132KB)