世界保健機関(WHO:World Health Organization)で採択された国際生活機能分類(ICF:International Classification of Functioning, Disability and Health)では、障害は個人要因だけで生じるのではなく、環境要因との相互作用により生じるとしています。たとえば、車いす使用の人にはスロープが、視覚障害の人には盲導犬が社会参加の助けになるのと同じように、発達障害の人にも生活しやすい環境づくりが必要なのです。
発達障害の人のための環境調整としては、さまざまなことが考えられます。書くことや計算が苦手な人のためにはパソコンなどの適切な機器、集団内の暗黙のルールを読み取りにくい人のためにはルールをきちんと説明すること、学校や職場などで混乱してしまったときには落ち着くためにひとりになれる居場所や時間が役立ちます。実際に困ったときにさりげなく助けてくれる人、相談できる場を準備しましょう。