「ごっこ遊び」は、物をまるで別の物のように見立てておこなう遊びです。人形をまるで生きている人間のように扱い、口に食べ物を運んで食べさせるふりをしたり、相手が「チョーダイ」というと、食べ物に見立てた物をお皿にのせて「ドーゾ」と差し出したりします。
最近は実物さながらのおもちゃも多いですが、発達にとって大切なのは、身の回りにあるなんでもないものを本物に見立てる力です。砂をごはんに見立てて茶碗に入れたり、積み木を車に見立てて「ブー」と走らせる様子がみられたりしたら、ごっこ遊びに発展した証拠です。
できたら、大人も一緒に遊んであげましょう。大人がごっこ遊びをすると、「○○ちょうだい」、「○○っておいしいね」などと場面に合ったことばかけをするので、遊びが広がります。子どもの想像する力がさらに刺激され、遊びのレパートリーが広がるのです。
幼稚園・保育所では、お店屋さんごっこや電車ごっこなど、仲間とのやりとりを豊富に取り入れた複雑な遊びに発展していくでしょう。子どもは人とのごっこ遊びを通じて、世の中のいろいろな役割やルールを覚え、経験を蓄えていくのです。
写真で見る「ごっこ遊び」
1歳2ヶ月の男の子は、ごっこ遊びに夢中になっています。この場面は、ぬいぐるみにケーキを食べさせているところです。
「ごっこ遊び」を引き出す遊びの工夫
人形やぬいぐるみ、食べ物のミニチュア、お皿、コップ、ティーポット、フォーク、ナイフなどを用意して、おやつパーティを開いてあげましょう。子どもは、それらのおもちゃを見ると、自分がいつもしてもらっていることを自然に思い出して、ごっこ遊びを始めることでしょう。
たとえば、人形やぬいぐるみに食べ物を食べさせたり、大人に食べ物や飲み物を差し出したりするごっこ遊びが気に入るかもしれません。そのほか、おもちゃの受話器をもって電話で話しているふりをしたり、おもちゃのフライパンで料理するふりをしたりもするのではないでしょうか。男の子は、おもちゃの車や飛行機に人形を乗せるなどして遊ぶのが好きかもしれません。女の子は、ぬいぐるみや人形の着せ替えをしたりして遊ぶのが好きなのではないでしょうか。