通常は、1歳6ヶ月までに対人関係の基礎である社会性やコミュニケーションの土台が芽生えてきます。対人関係の性質は、1対1の2項関係から、ものを介した3項関係へと広がってきます。大人と一緒におもちゃで遊ぶことができるようになると、遊びを通じて、ことばや物の意味についてたくさんのことを学びます。それから、コミュニケーションの強力な道具としてことばを使えるようになっていきます。
このように、1歳6ヶ月は、コミュニケーションの性質や遊びの性質、対人関係など、子どもの発達を確認するのにふさわしいタイミングなのです。
幼児の社会性の発達に関係する具体的なチェックポイントは、次に挙げる社会性にかかわる行動です。
(1) アイコンタクト、呼名反応
写真で見る「呼名反応」
(2) 模倣:大人の動作を真似る
写真で見る「模倣」
(3) 注意喚起:親の注意を自分にひきつける
(4) 共同注意:親の指差しを目で追う
自分の興味あるものを指さしで親に伝える
自分の興味あるものを親のところにもってきて見せる
親の視線を目で追う
写真で見る「指さし」:要求の指さし
写真で見る「指さし」:興味の指さし
(5) みたて遊びが増える一方で、感覚遊びが少しずつ減っていく
(6) 社会的参照:新しい場面で不安なときには、親の顔を見て確認する
個人差がありますが、この順序で社会的行動が獲得されてゆきます。1歳6ヶ月を迎えるころには、ほとんどの子どもでこれらの行動が日常的にみられるようになります。これらの重要な社会的な行動が日常的にみられない子どもは、広汎性発達障害に限らず、社会性やコミュニケーションの発達に弱さをもつ傾向があります。