医療機関では、攻撃的・反社会的な問題行動、不登校・ひきこもり、そのほか、さまざまな精神・身体症状の背景に、発達障害が隠れていたことがわかる場合があります。
たとえば、広汎性発達障害をもつ小学生Aちゃんのケースでは、保育園のころから、毎年、年度のはじめごろ、呼吸苦やめまいなどの身体症状と円形脱毛などがあらわれていました。Aちゃんは、想像力の苦手さから新しい場面・状況に対応することが難しく、新年度の時期になるとストレスが高まって、身体症状や円形脱毛の原因となっていたのです。また、小学校低学年で不登校となった広汎性発達障害のBくんは、聴覚の過敏さが不登校の原因のひとつになっていました。
Aちゃんのようなケースでは、新年度や新しい取り組みの前に、丁寧に説明や事前の見学などを通して見通しをたてやすくするような支援が考えられます。また、Bくんのケースでは、イヤーマフ(ヘッドフォン型の防音器具)の使用など聴覚の過敏を軽減する方法を考えてみてもいいかもしれません。
ご家族との相談のうえ、それぞれの子どもの発達特性に応じた治療・支援計画を検討する必要があります。