- 発達障害は能力が欠如しているから、ずっと発達しない
- 発達障害はひとつの個性なので、配慮しないままでもそのうち何とかなる
発達障害は「先天的なハンディキャップなので、ずっと発達しない」のではなく、発達のしかたに生まれつき凸凹がある障害です。人間は、時代背景、その国の文化、社会状況、家庭環境、教育など、多様な外的要因に影響を受けながら、一生かけて発達していく生物であり、発達障害の人も同様です。つまり、成長とともに改善されていく課題もあり、必ずしも不変的なハンディキャップとはいい切れないのです。もちろん個人差はありますが、「障害だから治らない」という先入観は、成長の可能性を狭めてしまいます。周囲が彼らの凸凹のある発達のしかたを理解しサポートすることにより、「ハンディキャップになるのを防ぐ可能性がある」という視点をもつことは重要です。
一方で、発達障害はひとつの個性だから配慮は必要がないと考えるのも行き過ぎです。現在では、成人になった発達障害者が、小さいころから配慮が受けられず困難な環境の中で苦労して成長してきたことを教えてくれる本なども出版されてきています。