☆国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局福岡視力障害センター理療メールマガジン(通称、理療メルマガ)☆
☆☆Vol.44=2017/12/7☆☆
↓ ↓
→目次
★1.平成29年度研修会終了報告
■(1)第39回 卒後研修会の終了報告
■(2)卒後特別研修会の終了報告
★2.平成30年度臨床研修コースの利用者募集について(募集要項)
★3.その他
■第26回あはき国家試験の日程
★4.編集後記 
↓ ↓
★1.平成29年度研修会終了報告
(1)第39回 卒後研修会の終了報告
 日時:平成29年8月6日(日曜日)10:30〜15:30
 @講師及びテーマ
 1)講師:飯島 節 先生
国立障害者リハビリテーションセンター 自立支援局長
演題名:「鍼灸に必要な老年医学の基礎知識」
 2)講師:橋本 厳 先生
東京医療福祉専門学校鍼灸マッサージ教員養成科専任教員
いわなみ鍼灸院(所沢市)院長
経絡治療学会 評議員、「経絡治療」編集長
演題名:「指頭による弾診法とてい鍼施術法」

 過日、さいとぴあにおいて、卒後研修会が開催されました。本研修会は同窓会との共催で実施しており、卒業(修了)生32名の参加がありました。
 昨年のアンケート結果から受講者のニーズ等を踏まえ、飯島先生、橋本先生をお迎えし、各2時間の講義が行われました。
 講義では飯島先生には老年医学の基礎から発展までを資料を用いて細やかに説明があり、かつ非常に理解しやすい内容でご講演いただました。
 橋本先生には実際の実技を踏まえながら参加されたみなさまに手技を披露して頂いたり、必要な知識をわかりやすくご講演いただきました。
 参加された皆さまも非常に興味を持たれながら参加されている姿がみられました。
 今後もみなさまの知識・技術として生かせるような研修会を開催するよう最善を尽くしてまいりますので、皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。


■(2)卒後特別研修会の終了報告
 10月14日(土)、15日(日)、当センターを会場に、平成29年度卒後特別研修会を開催しました。今年度の全体テーマは「患者さまの信頼を得るセルフケアのすすめ」と題して、2名の講師に講演をしていただきました。
以下各講演の演題名、講師名及び内容(概要)についてご報告いたします。

[14日(土)]
 題名:「心と体の健康治療体操 自彊術」
 講師:柴山 久美子 氏 公益社団法人自彊術普及会奥伝指導員

 内容:柴山先生の講演では、はじめに自彊術の意義や沿革、実施上の注意点等について講義を受けた後、実際に参加者の身体を動かして、自彊術特有の31の動作を学びました。先生の掛け声に合わせて、特有の呼吸法を用いながら全身を動かすことにより、今自分のどこに気の滞りがあるのか、どんな動作がしにくい状態にあるのかをセルフチェックすることができるようになりました。すべての動作をやり遂げたときには、参加者の多くが身体の温かみを実感し気が通ずる感覚を味わることができたような印象を受けました。

[15日(日)]
 題名:「患者さまの信頼を得るセルフケアお灸のすすめ」
 講師:伊賀 壮枝 氏 鍼灸院しずいろ院長
 内容:伊賀先生の講演では前半にお灸教室開催にあたってのコンセプトや実施上の注意点、患者が求めているものをどのように把握し患者の信頼を得てきたのか等について、鍼灸院経営で培った具体的ノウハウを交えながら講義をしていただきました。後半は実際に様々な種類の台座灸を用いてその使用法や、実際に患者にお灸を行わせるときのポイントについてご指導いただきました。また、小豆カイロやスプーン灸についてもご紹介いただいております。

 期間中、12名(1日目11名、2日目12名)の卒業生の参加があり、いずれの講演においても積極的に質問する方が多く、参加者にとって感心の高い講演内容となりました。今回の研修会が参加者の皆さまにおかれまして今後の職務に活かせる有意義なものとなっていましたら幸甚でございます。
 今後も卒後特別研修会では卒業生・修了生のみなさまが各地域で理療師としてご活躍いただけるような研修会が開催できるように最善を尽くして取り組んで参ります。今後ともご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

■平成30年度 臨床研修コースの利用者募集について(募集要項)

1 事業内容
臨床研修コースは、当センター就労移行支援(養成施設)を卒業又は修了し、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師の全ての資格を有し、あはき施術の実践的臨床能力を真に向上させたいと希望する方への支援として、当センターが障害者総合支援法に基づく就労移行支援(養成施設)とは別に実施する独自事業です。
なお、運営に当たりましては、同法の目的及び支援の考え方に準拠し実施して参ります。

2 支援概要及び方法、評価、修了認定
 (1)支援概要
  @理療臨床実習・講義及び実技科目・特別科目の3分野とホームルームを実施します。
  A指導時間数は、理療臨床実習(2時間を1コマとし、週5コマ以内の配当)、講義及び実技科目(週8時間以内)、特別科目(適宜)を基本とします。
(注1)上記の内容については、科目担当者、利用者の状況・意向等を参考に、変更をすることがあります。
(注2)就労移行支援(養成施設)において実施する進路支援講座等を活用できます。
 (2)指導方法
  @実習中心のプログラムとし、その中で理論と技能の向上を支援します。
  Aアクティブ・ラーニング(利用者の能動的な学修への参加を取り入れた授業)を実施します。
 (3)評価
  すべての指導科目について、9月中に行います。評価は、各授業科目の特性に応じ、出席状況、学習態度を考慮して行います。
 (4)修了認定
  全科目とも、評価平均60点以上、実授業時間数の3分の2以上出席された方は修了認定が行われ修了証書が授与されます。

3 募集人員
 5名(学級編制は1クラスです)

4 修業期間
 平成30年4月〜平成30年9月までの半年間となります。

5 利用の申込をすることができる者
 当センター就労移行支援(養成施設)を卒業又は修了した方のうち、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師国家試験の全てに合格し、過去に臨床研修コースの利用がない方。

6 利用希望の申出
 利用の申込を希望される方は、当センター支援課までお申出ください。
申出期間は、平成29年11月30日(木)〜12月15日(金)です。
 以下の必要書類を送付しますので、作成後、郵送にて提出してください。
(1)施設利用申込書(臨床研修コース様式)
(2)履歴書
(3)健康診断書
(4)障害に応じた機能診断書
 ※あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師の免許証の写しは、後日提出していただきます。

7 利用申込書類提出の締切日
 平成30年1月12日(金)(当日消印有効)

8 選考及び利用契約
 (1)選考に当たって、面接審査・医学的審査を実施します。
面接審査は、平成30年1月26日(金)午後の予定です。
 (2)前項の審査結果をもとに利用の可否を決定します。
この結果については、2月20日(火)に利用申込者に口頭で通知します。
 (3)文書による決定通知は、3月28日(水)以降に行います。
 (4)利用の決定後、サービス内容についての「重要事項説明」に同意された方は、利用開始日に当センターと利用契約を結ぶことになります。

9 研修中の費用
 利用料については、別に定める「独自事業利用料」基準に基づき一定の利用料を負担していただくことになりますが、個人の状況により金額が異なりますので、直接担当者にご相談ください。
 食費・光熱水費は、実費での負担となります。
 なお、利用開始時に、「はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師賠償責任保険」に加入していただきます。保険料の目安は、約20,000円です。

★3.その他
■第26回あはき国家試験の日程
①あん摩・マッサージ・指圧師試験
 平成30年2月24日(土曜日)
②はり師・きゅう師試験
 平成30年2月25日(日曜日)
※合格発表日:平成30年3月28日(水曜日)14時

★4.編集後記
◆師走に入り寒さが厳しくなってきましたが、読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか。
インフルエンザなど流行する季節になりますので、体調には十分お気を付けください。
さて、今回のメルマガは卒後研修会の終了報告をお届けします。
研修会では受講生の皆さんは、研修会後にも講師に対しての質問をされており非常に活気のある研修会でした。ぜひ今回の研修内容も皆さまの日々の臨床に結び付けていただき、自分の技術として生かせるよう頑張ってください。
それでは読者の皆様、年末、年始は世間もあわただしくなっていますので、交通事故や混雑した駅のホーム等ではご注意していただき、急がずに、心にゆとりを持って行動していきましょう。併せて体調管理にもお気を付けていただきながら、しっかり食べて、しっかり飲んで、大いに笑って過ごせるようなよいお正月をお迎えください。
平成30年も理療メルマガをよろしくお願いします。



理療メールマガジンのトップへ戻る