介護・リハビリ・自立のための実用的なロボット技術の創出
主催: 第31回日本ロボット学会学術講演会
企画: 国立障害者リハビリテーションセンター
概要: 介護やリハビリテーション、自立支援のためのロボット技術応用機器とその普及において、大学や企業などの開発者サイドだけではなく、医療福祉専門職、障害当事者、行政の方々との連携が重要となります。本会では、医療福祉現場からのニーズ、国の福祉ロボット開発に関連する支援事業、ロボット研究者からの事例紹介を通して、今求められる実用的ロボット技術がいかにして創出されるかを考えます。参加者先着300名に寄稿集を無料配布する予定です。
日程: 2013年9月4日(水) 13:30〜16:50(休憩20分)
対象者:福祉にご関心ある方、ロボット技術に関心ある方(障害当事者、医療福祉専門職、研究・開発者および一般の方)
車いす利用者および介助が必要な方は、準備の都合上、下記の申込み先から事前登録をお願いします。
参加費: 無料
募集期間:2013年8月1日(木)〜8月30日(金)
備考:車いす利用者の席に限りがあるため、参加予定人数により会場が変わります。情報保障を必要とされる方は、ご連絡ください。可能な限り対応します。
場所: 首都大学東京 南大沢キャンパス 講堂(車いす利用者の人数により変更の可能性があります)
プログラム(なお、プログラムは変更になる場合があります)
13:30−13:35
1.
Opening 山口 亨(首都大学東京 第31回日本ロボット学会学術講演会実行委員長)
13:35−14:55 Part. 1 指定発言
2.
行政からの福祉ロボットの施策に関する説明
(ア)
ロボット介護機器開発・導入促進事業のコンセプト: 北島明文(経済産業省 製造産業局 産業機械課 課長補佐)
(イ)
福祉用具・介護ロボット実用化支援事業について: 宮永敬市(仮)(厚生労働省 老健局 振興課 福祉用具・住宅改修指導官 介護支援専門官)
3.
医療・介護・障害の観点から
(ア)
リハビリテーションと福祉用具: 渡邉慎一(日本作業療法士協会 福祉用具体策委員長)
(イ)
高齢者介護施設の現場から見たロボット技術への期待: 石田健一(社会福祉法人新生会 有料マチュアホーム 穏和の園)
(ウ)
こまったさんの未来ロボット 〜1日をベッドで暮らす女の子の「夢」の福祉ロボット論〜: 早川幸希(北九州市在住)
14:55−15:15
4.
休憩(20分)
15:15−16:35 Part. 2 ロボット技術の実用
5.
研究者による発表
(ア)
Honda歩行アシストの紹介:高橋秀明(仮)((株)本田技術研究所)
(イ)
空気圧による柔らかいパワーアシスト: 山本圭治郎(神奈川工科大学)
(ウ)
介護作業の軽労化「スマートスーツ・ライト」: 田中孝之(北海道大学)
(エ)
Human
Support System in Real World: 小林 宏(東京理科大学)
(オ)
超高齢社会を乗り切るための福祉ロボット開発: 矢野賢一(三重大学)
(カ)
動作に感応し起立を助けるインテリジェント型手すり: 新田 收(首都大学東京)
16:35−16:50
6.
フリーディスカッション(20分)
7.
Closing 尾形邦裕(国立障害者リハビリテーションセンター)
司会 小野栄一、尾形邦裕(国立障害者リハビリテーションセンター、オーガナイザー)
寄稿論文一覧
北島明文(経済産業省 製造産業局 産業機械課 課長補佐): ロボット介護機器開発・導入促進事業のコンセプト
宮永敬市(仮)(厚生労働省 老健局 振興課 福祉用具・住宅改修指導官 介護支援専門官):福祉用具・介護ロボット実用化支援事業について
石田健一(社会福祉法人新生会 有料マチュアホーム 穏和の園):高齢者介護施設の現場から見たロボット技術への期待
早川幸希(北九州市在住):こまったさんの未来ロボット 〜1日をベッドで過ごす女の子の「夢」の福祉ロボット論〜
山本圭治郎(神奈川工科大学): 空気圧による柔らかいパワーアシスト
田中孝之,今村由芽子(北海道大学)鈴木善人(スマートサポート):介護作業の軽労化「スマートスーツ・ライト」
小林 宏(東京理科大学): Human Support System in Real World
矢野賢一(三重大学): 超高齢社会を乗り切るための福祉ロボット開発
新田 收(首都大学東京): 動作に感応し起立を助けるインテリジェント型手すり
阿部英紀(経済産業省 商務情報政策局 ヘルスケア産業課 医療・福祉機器産業室):経済産業省における介護・リハビリ・自立に対する取組
高橋昌行(経済産業省 産業技術環境局 環境生活標準化推進室):福祉用具に関連するJISについて
小野栄一(国立障害者リハビリテーションセンター):ユーザ側と研究・開発側の連携を含む取組
清水壮一(日本福祉用具・生活支援用具協会(JASPA)):福祉用具の開発にあたって
山内 繁(NPO支援技術開発機構):ロボット開発に関わる倫理問題
松尾清美 (佐賀大学医学部地域医療科学教育研究センター):自立・リハビリ・介護のための実用的なロボットとは?
山田幸男(新潟県保健衛生センター 信楽園病院 内科):視覚障害の観点からロボット工学に望むこと
小林 真(筑波技術大学情報システム学科):支援機器開発の罠
大沼直紀(東京大学 先端科学技術研究センター):人工内耳が現れてからの聴覚補償と情報保障
本間武蔵(都立神経病院リハビリテーション科作業療法士):人スイッチとマイボイス
鈴木健嗣(筑波大学/JST):ロボット支援機器・装着型機器による介在活動による発達障がい児の社会支援技術
柴田崇徳(産業技術総合研究所、東京工業大学、マサチューセッツ工科大学):神経学的セラピー用ロボット・パロとその利活用
加藤範子(医療法人啓仁会 所沢ロイヤル病院 訪問リハビテーション室):リハビテーションでロボット活用してみて
鴻巣仁司,藤範洋一,近藤展英,清水奨(トヨタ自動車株式会社):介護・医療支援パートナーロボットの実用化に向けて
寺田英嗣(山梨大学):歩行リハビリテーション用能動膝関節アシスト装具の開発
則次俊郎(津山工業高等専門学校 元岡山大学):空気圧ゴム人工筋を用いたパワーアシストウェア
渡邉恭弘,奥村克博,石田康弘(福岡県工業技術センター),立石憲治(アイクォーク株式会社),中西貴江,和田太,加藤徳明,蜂須賀研二(産業医科大学),中元洋子(産業医科大学病院)荒井光男(有限会社 荒井義肢製作所):下肢麻痺者のためのシンプルな歩行補助装具システム
中村恭之(和歌山大学):自立支援用ロボットアームのための簡便な操作インターフェースの開発
松尾政輝,坂尻正次 (筑波技術大学保健科学部情報システム学科): 音と触覚も利用可能な視覚障害者向けバリアフリーゲームの開発
飛田和輝(日本精工株式会社):視覚障碍者向け案内ロボットの開発
土井幸輝(国立特別支援教育総合研究所)西村崇宏(早稲田大学大学院)藤本浩志(早稲田大学)田中 隆(有限会社 安久工機):視覚障害児・者支援技術に関する実践研究
藤江正克(早稲田大学):25年間の福祉ロボット研究の総括
問い合わせ先:
国立障害者リハビリテーションセンター 研究所 障害工学研究部 小野、尾形
TEL 04-2995-3100(代表), FAX 04-2995-3132、E-mail: ml-robotics@rehab.go.jp
参考URL
福祉用具・介護ロボット実用化支援事業(厚生労働省、2011、事業報告書)
介護・リハビリのための装着型ロボットの展示・デモ・体験会(2012)
福祉工学カフェ(国リハ・NEDO、2010〜)
※ユーザ側ともの作り側の情報共有の場、主に霞ヶ関にあるNEDO分室で開催。参加無料。どなたでも参加可能。