看護部の概況

1. 看護単位

7部門(4病棟、外来・健康管理室、手術室・中央材料室、自立支援局自立訓練部)

2. 看護方式

固定チームナーシング継続受け持ち方式

3. 勤務体制

2交代制 一部3交代制併用中

4. 組織概略

看護部長
┗ 看護副部長
 ┣ 3階西病棟:リハビリテーション科、整形外科
 ┣ 3階東病棟:リハビリテーション科、神経内科
内科、眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科
 ┣ 4階東病棟:リハビリテーション科、神経内科
 ┣ 4階西病棟:現在開棟準備中
 ┣ 外来・健康管理室
 ┗ 手術室

5. 看護部会議・委員会組織

      ┏ 副看護師長会
看護師長会議┻━┓
        ┣ 教育委員会─新人教育部会・キャリアアップ部会
臨地実習指導者部会・看護研究部会
        ┣ 看護基準・手順委員会
        ┣ 看護記録検討委員会・看護必要度作業部会
        ┣ 病院機能評価受審準備委員会
        ┗ 感染リンクナース

6. 看護部における教育

1) 教育目的・目標

教育目的

臨床看護の実践能力を高めるために必要な知識・技術・態度の習得並びに看護の質向上と看護師各々の資質向上を図る。

教育目標

  1. 受け持ち看護師として、対象のレベルに応じたリハビリテーション看護が実践できる。
  2. 教育指導、研究を含めてあらゆる場において自己の役割が遂行できる。
  3. 管理的能力を育成し、リーダーシップがとれる。
  4. リハビリテーションの専門領域において深く幅広い視野で対応できる。
  5. 看護の質向上・維持を目指し、看護の質の評価ができる。
  6. 感性を豊かにし、幅広く人間性の向上をはかり、他と協調できる。

2) 教育方針

  1. 病院の理念、看護部の理念、方針に基づいて、患者中心の質の高い看護を提供できる看護師を育成する。
  2. 継続教育は、看護の専門職業人として臨床看護実践能力を高め、患者ケアの質向上を図ることを目的とする。
  3. 現任教育は、新人教育、現任者教育、看護研究を3つの柱とし、それぞれの立場と段階に応じた教育の機会と教育的な援助を行っている。
  4. 看護師個々の学習ニーズ目標については、自己申告を尊重し、専門職業人としての発達を支援する。
  5. 社会の動向・医療環境を踏まえ研修の機会を提供する。
  6. 役割に応じた外部研修、学会派遣等の機会を提供する。
  7. 役割に応じたパラリンピックをはじめとした国際障害者スポーツ大会、アビリンピック国際障害者技能大会等の救護実践活動派遣、体験することにより自己成長を支援する。
  8. 院内・院外研修会、看護学校等の講師を担うことにより、指導力開発と自己成長を支援する。
  9. 国内・国外からの研修生を受け入れ、相互に学びあうと共に専門職業人としての発達を支援する。
  10. 学習・研究・各種委員会等の活動を通し、目標達成のためのさまざまな学習や経験をすることにより、自己啓発に努め、専門職業人として社会人としての自己成長を支援する。

3) 看護部における看護教育の概要

看護部の看護教育の構造
新人教育
看護部内
・新卒者教育・新採用者教育
(新人研修)
・配属フロア教育
その他
・センター主催の研修
・看護協会教育研修など
現任者教育
ジェネラリスト教育
・教育委員会の教育研修
・センター主催の研修
・看護協会教育研修参加
スペシャリスト教育
・臨床実習指導者講習会
・専門研修と資格取得
・トピックス院内外研修
・院内・外での講師
・その他
看護研究
・部外講師指導による
看護研究と部内発表会
・自主的な看護研究
・管理者(副看護部長、
看護師長、副看護師長)の
看護研究と部内発表会
※センター業績発表会
学会発表
看護教育
*新人教育
① 新卒者教育・新採用者教育

目的: 事業概要、病院および看護部の理念・方針を理解することにより、組織の一員として、患者や利用者本位の、倫理を配慮した質の高い医療看護サービスを提供するための基本とする。
対象: 新卒および既卒者の看護師
方法: 座学、演習および現場へ出向いてのオリエンテーション

② 配属フロア教育

新卒者: プリセプターシップを導入し、教育プログラムに添った指導支援
既卒者: 指導担当者を決め、教育プログラムに沿った内容を指導支援

③ センター主催の研修

全職種採用者オリエンテーション

④ 看護協会教育研修

看護師個々のニーズに応じた学習を各自が計画する。


レベルⅠ レベルⅡ レベルⅢ レベルⅣ
  1. 社会人・組織人としての自覚を持ち責任ある行動が出来る。
  2. 指導を受けながら基本的な看護技術が安全・確実に実践できる。
  3. チームメンバーの役割と責任を果たすことが出来る。
  4. 院内研修・看護実践を通して看護の知識を学習できる。
  5. 各科の特殊性と業務内容を理解できる。
  1. 個別性を踏まえた看護過程が展開できる。
  2. チームリーダーの役割を理解し、リーダー補佐ができる。
  3. プリセプターとしての役割と責任を果たすことができる。
  4. 院内教育で学んだことを看護実践の場に活かすことができる。
  5. 課題に対して研究に取り組み看護実践を振り返ることができる。
  6. 対象患者の障害別ケアに個別性を取り入れることができる。
  1. 専門領域のおける看護実践モデルとなり専門性を発揮できる。
  2. 受け持ち看護師としての役割が実践できる。
  3. 医療チーム内でのリーダーシップが発揮できる。
  4. 後輩・学生に指導的に関われる。
  5. 看護研究を通して専門性を深めることができる。
  1. 問題解決に対して柔軟な対応ができ、看護の質を高め維持していくことができる。
  2. チームの中でパイプ役・クッション役としてメンバーに指導・支援ができる。
  3. 部署の問題点・課題を明確にし、管理行動ができる。
  4. 管理・専門領域において研究・改革者となる。
  5. 教育的役割ができる。

専門性育成支援:認定看護師・専門看護師の育成

本院では認定看護師が精力的に活動しています。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師

篠崎菜穂子

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師として、脳卒中患者様の日常生活活動の支援を行っています。患者さんの希望を尊重し、「その人らしく」をモットーにその人の病態に応じたリハビリテーション看護を進めています。特に口腔のケアを重視し、口腔の清潔だけでなく、歯肉や頬部のマッサージなどにも力をいれています。また、病棟スタッフに向けた勉強会の実施やスタッフと一緒に看護計画を検討し、より質の高い看護ケアを目指し取り組んでいます。

篠崎菜穂子

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師

粕谷陽子

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師は、脳卒中患者様の発症直後から在宅におけるまで、その人らしい生活の再構築に向けて、質の高い看護実践を行うことが役割です。地域や在宅に帰る患者さまと家族の皆様が、その人らしい生活に少しでも近づけるように日常生活動作の向上や、脳卒中の再発予防等で支援させていただきます。
 また、遷延性意識障害の患者様に積極的に「背面開放端坐位」を行い、意識障害の改善に取り組んでいます。

粕谷陽子

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師

堀岡美由紀

脳卒中患者様の機能障害に対して、病態に応じたリハビリテーション看護をすすめています。また、現場の看護の質の向上のために、役割モデルとしての看護実践や、看護スタッフのレディネスに合わせた勉強会などを行っています。

堀岡美由紀

感染管理認定看護師

新家尚子

感染制御チーム(ICT)の一員として、患者様、面会の方々、病院職員を医療関連感染から守るため組織横断的な活動を行っています。当院はリハビリテーション病院のため、専門性に特化した感染対策の質の向上を目標に「実践・指導・相談」を実施しています。病棟に所属し兼任としての立場を生かし、医療スタッフと連携しながら現場に適した感染対策活動を行っていきたいと思っています。

新家尚子