リハビリテーションの流れ


当センターを利用し、各種のリハビリテーションや諸訓練を受ける ことを希望する方は、病院医療相談室(医学的リハビリテーション に関する相談)又は自立支援局総合相談課(職業的リハビリテーション に関する相談)までおたずね下さい。


1.病院

リハビリテーション病院では、障害者に対する専門的検査及び手術等を行うとともに次のリハビリテーションを専門家のもとで実施するほか、その技術の研究開発も行っています。

  • 理学療法
  • 基礎的身体機能の改善や日常生活活動能力の向上を目的とし、 運動療法を中心に温熱療法、装具療法などを行います。

  • 作業療法
  • 心身機能、日常生活活動、社会生活能力を評価し、いろいろな作業活動を用いて問題解決に向けた援助を行います。

  • リハビリテーション体育
  • 各種スポーツや体操などを利用して、体力や運動能力の改善、健康の維持・増進のための運動習慣定着などを働きかけ、社会生活に必要な心身の活動能力の充実を図ります。

  • 言語聴覚療法
  • 聞こえやことばが不自由な方のために、補聴器などの補助具を使用したり機能訓練を行うことによって、より豊かなコミュニケーション の実現を支援します。また、食べたり呑み込むことに問題のある方がより安全に食事を摂っていただけるように、指導や訓練を行います。

  • ロービジョンクリニック(視覚適応訓練)
  • 日常生活上、視覚的に困難を感じる人を対象に視機能評価に基づいて視覚的補助具の選定・評価及び福祉的相談や必要に応じた各種訓練を行います。


2.自立支援局

センター自立支援局は、障害のある方々の自立や社会参加を促進するために、就労に向けた訓練や自立した生活を送るための訓練など、次の支援を行っています。

  • 外来相談
  • 自立支援局の利用を希望される方から、手紙、電話、ファックス、電子メール等によるご相談を承っています。また、希望される方には、施設内見学や来所相談の機会を通じて、円滑に各種支援を利用できるよう、支援を行います。

  • 自立支援局が提供する障害福祉サービス
  • 1 就労移行支援

    就労を希望している身体に障害がある方で、知識や技能を修得することにより就労が見込まれる方を対象に、技能習得訓練、職業準備訓練、職場体験訓練・実習等の各種訓練支援を行っています。

    2 就労移行支援(養成施設)

    視覚に障害がある方を対象に、「あんまマッサージ指圧師、はり師、きゅう師」の国家資格取得に必要な専門教育を行っています。

    3 自立訓練(機能訓練)

    主に、視覚に障害がある方を対象に、地域や家庭、職場等でより充実した生活を送ることを目的に、利用者の状況に合わせ、移動、コミュニケーション、日常生活動作、情報機器の活用等の、各種訓練を実施します。

    4 自立訓練(生活訓練)

    高次脳機能に障害がある方を対象に、利用者の状況に合わせ、日常生活訓練、グループ訓練、機能障害に対する代償手段の獲得など、自立した生活を送るために必要な訓練を実施します。

    5 施設入所支援

    就労移行支援、自立訓練を通所して利用することが難しい方を対象に、宿舎を提供しています。宿舎には各障害に配慮した設備を備えた居室、浴室、トイレ等を備えています。また、食堂では、毎日の食事を提供し、必要に応じて糖尿病などの疾病に合わせた献立の食事も提供します。


    ※ なお、就労移行支援サービスを受けている方が国立職業リハビリテーションセンターへ入所された場合は引き続き、宿舎(施設入所支援)を利用することができます。


  • 国立職業リハビリテーションセンター
  • 障害者の自立に必要な職業指導や職業訓練などを体系的に提供する、わが国における職業リハビリテーションの先駆的実践機関です。訓練生毎に個別のカリキュラムに沿って職業訓練を行うとともに、訓練生が希望する企業へ就職し円滑に職場に適応できるように、ハローワークと連携して支援を行っています。