トップ > お知らせ > センターだより43号2頁

全12紙面のうちの2紙面。
    センター生活を振り返って。卒業生からの言葉。

    卒業にあたって。                    高等5年、オオカマ シンイチ。
  もうすぐ春がやってくる。日本のあちらこちらでは、卒業式のシーズンである。私も、センターにお世話になってから、
5年半が過ぎた。思い起こせば、会社勤めをしていたころは、あるテイドの肩書きも付き、将来も安定していた。
定年が過ぎ、孫達に囲まれて年をとっていく、それが私の人生だと思っていた。
しかし、一転して、物を見る力を失いつつ、暗闇の世界に入ってきて、やむなく、会社勤めを辞めることになり、
つらい生活に入っていった。男として、ダイコクバシラとして、何よりもつらかったのは、収入がなくなることであろう。
その時期に妻が、福祉課に相談。この世界があることを、知った。しかし、5年半は長い。
私は悩んだ。少しでもいい、わずかでもいい、毎月決まった収人があれば、贅沢はできなくても、たべることはできると、
探し回った。世の中は不景気の時代で、そこかしこで倒産、倒産。しかしあった。そこに勤めることにした。
だが、何も見えなかった。もう、だめだと。会社勤めを、完全にあきらめた。そしてこの世界に入ることに決めた。
  今まで、寮生活をしたことのない私にとって、期待と不安でいっぱいであった。「案ずるより産むがヤスし」、
で同じ境遇の仲間達、優しい先生ガタによって不安は、すぐに消えてしまった。半年間の生活訓練カテイを経て、
理療カテイへと進み、普段から負けず嫌いの私は、腕を上げることや、私なりにこつこつと繰り返し勉強した。
3年目にして、あんま師の国家試験に合格、残るは鍼師、灸師の国家試験の合格である。そして卒業。
5年半の間には、家庭でも色々あり、妻に精神的にも肉体的にも、口では言えないくらいの苦労をかけてしまった。
卒業後は、お世話になった治療院に就職をすることにした。できるならば、自宅開業をしたいものだ。
センターで得たこと、学んだことを治療院で発揮し、悩める患者様のために、惜しみなく努力していきたいと思う。
先生ガタ、福祉関係のカタガタ、そして妻に生計を立てるための道を、つけていただきました。心より感謝します。
ありがとうございました。

  センターを振り返って。                                         専門3A、ササガワ ヨシタカ。
  僕が今、思っていることは、もう卒業してしまうんだなあということです。もっとも、国家試験の勉強や、
卒業にむけての後片づけや、就職または開業へと、将来の夢に向かって進むためのすることの多さに、時間は、
ゆったりとした気持ちで長く感じたホウがいいのですが、当初、入所するときの雰囲気よりも、あっというまに、
嵐が過ぎる入所生活でした。
  僕の父親が、視力障害でセンターの卒業生であり、あんま、はり灸の仕事をしているということから、
ただなんとなくセンターに入所したので、今考えれば、右も左もわからなかったんだなと思います。まず、
教科書の厚さ、書いてあることの難しさにびっくりしました。そして実技、臨床実習の練習の多さ、
施術の結果を出すということの難しさに、直面しました。鍼に関しては僕は、片山先生を中心に教えていただきましたが、
先生がされる施術の結果の素晴らしさに、驚き、同時に患者さんに喜んでもらえる施術をすることの難しさを知り、
それに至るために必要な免許を当然として、知識と技術を習得しなければならないことの多さ、
難しさに圧倒されたと感じています。あんまでも同じようなことが言えるのですが、体をさわることで覚え、
いろいろ自分なりに試行錯誤することで、喜ばれる施術を作りたいと思います。
  いろいろな行事があって楽しいときもありましたが、なくなる傾向にあって、入所者同士のつながりも薄くなってきており、
さびしい感じも少しあります。自分の施術でも、喜ばれる患者さんがいることにただうれしいですし、
「病気ではなく、病人を診る」、ということを教えていただいた先生たちに、感謝しています。
僕にとって、これからの財産だと思っています。
 
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