全12紙面のうちの3紙面。   「センターでの3年間」。 専門カテイ3年、ナガオカ ルミ。 早いもので、私が当センターに入所してから3年が、たとうとしています。入所式の日には、歩行訓練場の桜の木が、綺麗な花を咲かせていたことを、今でも思い出します。 私は、生まれながらの弱視ではありません。視覚障害者と言えば全盲のイメージが強かったのですが、このセンターに来て始めて完全な全盲の人は、少ないということや、弱視でも病気によって見え方が全く異なるものなのだということを実感しました。もともと視覚障害者について、知っていること は少なく、センターに入って知ったことは、たくさんありますが、その中の一つに、障害者スポーツがあります。 視覚障害者のスポーツにも、バレーや卓球などいくつか種類がありますが、私が一番目を惹かれたのは、ゴールボールというスポーツでした。このスポーツは、1チーム3人でおこない、重さ約1.2キログラムの鈴入りのボールを転がして、相手チームのゴールを狙い、得点を競うスポーツです。選手は皆、アイシェードと呼ばれる目隠しをつけ、プレイします。音を頼りに、ボールを受け止めたり、コースを狙って得点を決めたりする姿は、見ていてとても格好良く、不思議なものでした。実際にやってみると、想像以上にハードなスポーツでしたが、全盲も弱視も晴眼者も全く同じ条件で、一緒に楽しめるところが魅力的でした。 三療の勉強は、簡単とはいえません。資格が取れ、就職できても、患者様からみれば晴眼者だろうが、障害者だろうが関係ない、甘えの通用しない世界です。スポーツのようにみんなが同じ条件で…とは、必ずしも言い切れませんが、それでも晴眼、障害者の区別なく一緒に働ける世界です。 このセンターに来たことで、得た経験やスポーツを通じて出会うことのできた人達は、私にとって貴重な財産です。これらの財産を胸に、専門職として歩んでいきたいと思います。    フクオカセンター、交流会、フクオカにて  平成16年7月8、9日と、フクオカ視力障害センターとの交流会が、フクオカ会場にておこなわれました。神戸からは、総勢17名参加し、グランドソフトボールやゴールボールなどのスポーツ交流や文化交流がおこなわれました。  初日は、残念ながら雨となり、予定していたグランドソフトボールが、翌日に延期されましたが、全ての予定を消化することはできました。神戸は、総合優勝をはたし、優勝トロフィーを持ち帰るという栄誉にも恵まれ、フクオカセンターのカタガタの温かい心遣いとともに、大変よい思い出が、作られました。 総合優勝。神戸視力障害センター。 ゴールボール、女子、フクオカ勝ち、神戸負け。 ゴールボール、男子、フクオカ勝ち、神戸負け。 フロアバレーボール、フクオカ負け、神戸勝ち。 グランドソフトボール、フクオカ負け、神戸勝ち。 サウンドテーブルテニス、フクオカ負け、神戸勝ち。