こくりつ神戸視力障害センター。 センターダヨリ。第45号。平成18年3月10日発行。 発行、こくりつ神戸視力障害センター。神戸市ニシク曙町1070。 電話番号078−923−4670。ファックス番号078−928−4122。 ホームページアドレス。ダブリュ、ダブリュ、ダブリュ、ドット、ケイ、オー、ビー、イー、ハイフン、エヌ、エッチ、ビー、ドット、ジー、オー、ドット、ジェイ、ピー。 。  イーメール、エス、ワイ、オー、エム、ユー、アットマーク、ケイ、オー、ビー、イー、ハイフン、エヌ、エッチ、ビー、ドット、ジー、オー、ドット、ジェイ、ピー。 全12紙面のうちの1紙面。 平成17年度理療教育かてい卒業式。 新たな旅立ちに向けて。  所長、マツオカトシオ。 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんは今、どのようなお気持ちで卒業式を迎えましたでしょうか。 また、入学された時、卒業式のことが想像出来たでしょうか。おそらく大半のかたは、「どうなるのか分からないけどやるだけやってみるか」、と思ったのではないでしょうか。今、卒業に当たり大切なのは、センターへ入所された時に思った、「やるだけやってみよう」、という気持ちだと思うのです。  なかには何十年ぶりに、教室での勉強、一時間目から六時間目までの切れ目のない授業、初めの頃は途中でお尻が痛くなったのではないでしょうか。 まして、いきなり解剖学や東洋医学など、めまいがしませんでしたか。でも今となっては、きっと良い思い出になったと思います。  入学当時感じた勉強への不安を乗り越え、卒業にたどり着けたのはどうしてでしょう。家族の応援があったから、それもあるでしょう。 職員が尻をたたくように後ろから励ましたから、それもあるでしょう。でも、「やるだけやってみるか」、と腹をくくって、みち。 とも言える勉強に挑戦した自分自身がいたことが、一番大きな要因ではなかったかと思うのです。  そこで今度は、今まで勉強してきたことを業として、健康を損ない或いは癒しを求めるかたがたへ、手をさしのべて、健康で快適な日常生活が営めるようなお手伝いが、使命となるわけです。  今までは、先生がたのご指導の下で実践に近い訓練をしてきたものが、みずからが患者の声を聞いて診断し、最善と思われる治療計画を立てるのです。 この最善の治療を行うためには、まだまだ学ばなければいけない多くの課題があります。今まで以上に、患者さんの気持ちを受け止め、持てる知識を総動員して病む人を癒すために頑張って欲しいのです。そして自分に足りないものは、謙虚に先輩や友人そしてセンターの先生がたとも相談し、共に歩む気持ちを持って欲しいと思います。  センターはいつでも、皆さんがたの疑問に答えるべく体制を整えて、待っております。卒業後のアフターケアとして、ねん間数多くの研修会も開催しております。卒業後も有効な社会資源として、ご活用いただければ、私達としてもこんなに嬉しいことはありません。  話は替わりまして、本年10月からは新しい福祉体系として、「障害者自立支援法」、が施行されます。平成15年度からスタートした支援費制度が見直された結果、こくりつ施設も身体障害者更生施設から、事業体系別の障害者支援施設となります。さらに利用者負担の変更で、4月からサービス量に応じた負担、(定率負担)、と食費・光熱水費の実費 負担をいただくことになります。また、10月からは自立支援給付費を受け入れることになりまして、居住地の市町村が給付の支給決定を行うことになりました。このことにより、こくりつ施設は、今以上に質の良いサービス提供に努める所存です。卒業生の皆様も各地域で始まる新たな福祉サービスの提供を受けながら、しっかりとご自分の足下を固め、地域住民の健康向上に努めていただきたいと、思っております。ご卒業おめでとうございました。