全8紙面のうちの5紙面。 生活訓練内容紹介。ロービジョン訓練について。 本センターでは、見えない・見えにくい人のリハビリテーションとして、歩行訓練、・パソコン訓練、・点字訓練、ロービジョン訓練、等をおこなっています。今回はその中でも 、ロービジョン訓練、について簡単に説明したいと思います。 視覚障害者というと、全く見えないという人、を想像しがちですが、多くは見えにくい人で、つまりロービジョンとよばれる人が多くいます。見えにくい人たちは保有している視覚をいかに有効に活用することができるかがとても重要となってきます。ロ一ビジョン訓練では視覚の効率的な活用法について学びます。 訓練の中で最初に行うこと、それは自分の現在の見え方を知るということです。見えにくくなってくると、本当は見えているにも関わらず、見えないとあきらめてしまったり、本当は見えているのに気がついていないということが少なからずあります。視野はどうなのか、視力はどうなのか、それを数値だけではなく、生活場面でどの程度使っているのか、利用できるのかということを話をしながら確認していきます。その中で自分の見えかたというものを、理解してもらいます。 自分の見えかたが理解できると、本を読んでみたい、写真を見たい、手紙を書きたい、といった、本人がしてみたいけれどやりにくくなっていたことを、実際に補助具を利用して解決していく訓練にはいります。 補助具はル一ぺや拡大読書器・単眼鏡等がありますが、本人の見えかたや見たいものにあわせて選定し、より生活が楽で楽しくなるような工夫を訓練の中でともに考えていきます。また、まぶしさを訴えるかたには遮光眼鏡を紹介したり、照明の工夫や明るさの調整方法なども紹介していきます。 また補助具や道具の利用だけにとどまらず、生活の様々な場面で、どのように視覚を活用するのかということも歩行訓練や日常生活訓練の担当者と連携しながら訓練していきます。ですから文字が読めない人やかなり見えにくい人でも訓練を行う対象のかたとなります。 見えかたを知り、見るポイントをしっかり把握してもらい、見えにくい人の視覚を最大限に活用する、それがロービジョン訓練の最大の目的です。 クラブ活動紹介。 ハイキング部。春季例会。世界のヒメジジョウを歩く。 平成18年6月3日、どようびに、目的地をヒメジジョウとしてハイキング部。春季例会を開催しました。別名、シラサギジョウ、として知られている、ヒメジジョウ、は、平成5年12月にユネスコより、世界遺産、の登録を受けるとともに、平成13年にはこくほう指定70周年、築城400周年を迎え、世界に誇るわが国屈指の名城です。 この例会には、理療教育かてい6名、生活訓練かてい5名のあわせて、11名の利用者のかたがたに加え、毎回お手伝いをいただいているキンキダイガクボランティアグループ、「社会福祉すみれ会」、所属の大学生9名、 それにこくりつ身体障害者リハビリテーションセンター学院視覚障害学科実習生2名及び引率職員、あわせて23名が参加しました。 天気予報によれば雨の確率が高く、前日まで目的地変更も考えましたが、当日は思わぬ好天に恵まれ、参加者全員が石段を登り、汗だくで、テンシュカク、を目指しました。そして、テンシュカク、では、窓から入る涼風に疲れも癒され、三々五々、ホンマルマエ、の公園で昼食を取りました。 参加した利用者のかたがたは、センターバスでの移動中や城内散策で大学生達との会話を満喫し、ニシアカシ駅、では、秋の例会での再会を約して、無事帰途に着きました。