平成28年度、 視覚障害者に対するリハビリテーション研究会。 11月17日から18日まで、当センター体育館等において、平成28年度視覚障害者に対するリハビリテーション研究会を開催しました。 本研究会は、国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局が主催し、 所沢市の自立支援局のほか函館、神戸、福岡の視力障害センターの4施設が輪番制で年1回ずつ開催することとし、 今年度が第1回目となります。当初、自立支援局で働く視覚障害に係る機能訓練専門職等のスキル向上を目的に内輪の職員研修会の形を考えていましたが、 地域の病院、障害者相談支援センター、障害者支援機関等の職員を招き、医療と福祉の連携が促進されることを期待し、 実施となりました。17日の午後と18日の午前の2部構成で行った内容は次のとおりであり、延べ108名の方に参加いただき、 盛大に行うことができました。この場を借り、ご来場いただきました参加者の皆様、また講師等、協力いただきました関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。 ≪17日の内容≫。 @高橋政代先生、(国立研究開発法人、 理化学研究所、 多細胞システム形成研究センター網膜再生医療研究開発プロジェクト、 プロジェクトリーダー・医師)、 による特別講演、「網膜再生医療とリハビリテーション」は、それらの関連性について分かり易く解説され、大変興味深い内容でした。 自立訓練のニーズが高められることが期待され、今後の障害当事者への情報提供や支援の上で、有意義な内容の講演でした。 Aパネルディスカッション、「視覚障害リハのニーズの掘り起こしと支援内容の高次化について考える」、は、 仲泊 聡先生、(理化学研究所、 多細胞システム形成研究センター網膜再生医療研究開発プロジェクト、研究員・医師)、による司会のもと、 眼科医、視能訓練士、相談支援事業所職員、訪問による歩行訓練を行う訓練士、当センター支援課長をパネラーとし、意見交換が行われました。 障害当事者の抱く、「視覚障害リハビリテーションニーズ」、が段階を追って高められる必要性や、リハビリテーションが円滑に流れるためにロービジョンケアや、 相談支援、自立訓練等、携わる医療と福祉分野の職員等による有機的連携が重要であることが総括されました。 ≪18日の主な内容。 (自立支援局の職員を対象とした研修会)≫。 @杉本一幸先生、(JR西日本あいウィル総務部長)、による講義、「雇用主の観点から障害者雇用の実情や求められるスキルについて語る」。 A高平千世先生、(自立支援局自立訓練課)、による講義、「タブレット端末の操作訓練〜基礎と実技〜」、「チャレンジド・ヨガ」、は、 何れの内容も新任・中堅職員問わずに役立つ有意義なもので、受講者から好評を得ることができました。