神戸アイセンター病院ビジョンパークにおける当センターの外来相談等の取組み。 当センターでは、神戸アイセンターにおけるリハビリ・就労支援の事業に協力するため、 平成29年12月1日から神戸アイセンター2階のビジョンパークに定期的に出向き、 眼疾患の患者や視覚障害者、家族等に対しての相談支援活動や福祉講座・体験会等を通じて、 視覚障害による困りごとの解消に向けた情報提供を行うとともに、 円滑な視覚障害リハビリテーションへの移行についての啓発等を実施しています。 活動にあたっては、週あたり1〜2回の頻度で13時から17時の時間帯に2名の職員を派遣し、 試行期間の3月末までに20回程の活動を経て、平成30年度から本格実施の予定です。 なお、当センター以外にも、近畿地区の関係機関や視覚障害者団体等、数団体が同様に活動に参画しており、 活動日が重なる場合は連携し協同して行っています。 これらの団体等の活動日のスケジュール調整や支援が必要とされる患者と相談に応じる関係機関とをつなぐ役割は ビジョンパークを運営する公益社団法人ネクストビジョンが行っています。 今後、神戸アイセンター病院で診察する眼科医とビジョンパーク内で活動するネクストビジョンの職員や 当センター等の関係団体との連携がより一層図れることで、患者等へのきめ細やかな相談対応の可能性が高まります。 試行期間中の10回を終了した2月1日現在、ネクストビジョンの職員(情報コンシェルジュ)から紹介され、 当センターのブースを訪れた患者は18名となります。最も多い相談は視覚的補助具の情報入手に関するものであり、 当センターから持参した機器を紹介し、使用体験をしてもらっています。 また、必要に応じて取り扱う複数個所の業者の紹介を行っています。 相談に訪れる患者は視覚障害手帳の有無に限らず、視覚の低下により様々な困りごとを抱えており、 限られた時間の中で対応に苦慮する場面もありました。相談対応の結果、困りごとの解消につながったことで感謝されたり、 当センター利用に向けた相談や他事業所等への紹介等、次への展開につないだことで好評を得た事例もありました。 しかし、その場の相談に留まったものも数件あり、このような事例が今後の活動の課題となっています。 こうした課題等への対応も検討しながら、平成30年度から本格的な活動を行っていくこととしています。 自立訓練 教養講座。 教養講座は月に一度、余暇活動の幅を広げ、日常生活に役立てられるような情報や体験の場を提供することを目的に行っている訓練です。 毎月取り入れたいものを利用者同士で話し合い、利用者の案で講座を企画します。] これまで施設内では燻製やスポーツ麻雀、流しそうめんなどを行い、施設外では中華街散策やレザークラフト体験等を行ってきました。 茶話会を開くこともあり、利用者同士でゆっくりと話をする場にもなっています。