【ページ】7 【タイトル】リモートでの授業の取り組み 新型コロナウイルスによる感染症の収束が見通せないなか、神戸視力障害センターでは、今後の感染拡大により、教室内での通常授業ができなくなった場合に備えて、「オンライン授業」の実施に向けての取り組みを行っています。 とりわけ卒業学年のみなさんは、今年度2月には国家試験の受験を控えており、その受験のためには法令で定められた授業時間数をすべての科目で確実に満たすことが必要となります。 そうしたことを踏まえ、当初の取り組みとして卒業学年である専門課程3年生を対象に準備を進めているところです。 とはいえ、利用者のみなさんには、見えづらいことによってオンライン授業で使用するための機器(音声対応のPCやスマホなど)の設定や、一般に利用されているweb会議用ソフトウエアを使用することが難しい方や、自宅に通信環境が整っていない方など利用者ごとに様々な違いがあり、一般の大学等が行っているように一律にオンライン授業を実施することが難しいのが現状です。 そこで、当センターでは、それらの問題点を少しでも軽減すべく、試行的に次のような取り組みを行っているところです。 @オンライン授業で使用する機器はPCに限らず、スマホ・タブレットなど普段各自が使用していて使い慣れているものを使用する。 Aソフトウエアは、現在の卒業学年の全員が日常利用しているSNSアプリのグループビデオ通話機能を使用する。 Bセンターで通信量無制限のモバイルルータを用意し、事前に各利用者に割り当てたルータと各自のPC・スマホとの通信設定を済ませておき、直接手渡しができない事態となったときでも、郵送等でルータを自宅等に送付し、その電源を入れるだけですぐに手持ちの機器と接続できる状態にしておく。 今後、3年生への取り組で生じた不具合や改善すべき点などを踏まえて、順次2年生・1年生への対応を進めていく予定です。 【タイトル】令和2・3年度 卒後研修会について 令和2年度卒後研修会・卒後特別研修会は、新型コロナ感染拡大防止のため、実施時期や形態を例年と変更し開催しました。 また、両研修会を合同開催としました。 テーマは「新型コロナについて丁寧に知ろう!」。 30名が受講しました。 講演1は、神戸大学医学部附属病院感染症内科教授診療科長、岩田健太郎先生(令和3年1月8日収録)。 講演2では、大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授大阪大学名誉教授、宮坂昌之先生(令和3年2月8日収録)にご講演いただきました。 実施方法は、講演をリモートにより行い、講義1は、内容を録音・編集し、希望者へ音声媒体(CD−R)で郵送。  講演2は、講義を録画したDVD及びデイジー、PDF講演資料を配布しました。 併せて、当センターHPに新型コロナウイルスについての関連のページ(WHO神戸センター、厚生労働省、兵庫県、神戸市)の貼付リンクにより、情報提供を行いました。 令和3年度卒後研修もコロナ禍での開催となるため、前年度と同様の形態で実施しました。 テーマは 「新型コロナの変異株、ワクチンの効果と副反応」。 講師は前出の宮坂昌之先生(令和3年5月28日収録)にご講演いただきました。 初参加8名を含む29名が参加しました。 以下参加者からmailで寄せられた感想の概要を紹介します。 「緊急事態の最中の準備に感謝と敬意を、また、遠方への配慮ありがとうございます」。 「私の勤務先もコロナ患者の受け入れ病院となり、緊張感のある日々を過ごしております」。 「とてもタイムリーな卒後研修会のテーマを選定下さったことに感謝。日頃の私の迷いや、疑問解消のヒントになるようなお話しが聴けることを期待して早速拝聴。結果は『大満足!!』です。ありがとうございました」。 「通院している病院で昨年春先から今年にかけて3度もクラスターが発生し、3度ほどPCR検査を受けました。皆様もかかられないことを願っております」。