国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局 神戸視力障害センター  センターだより、第79号 発行 令和5年4月1日 【ページ】1 【タイトル】手に職を付けませんか!(理療施術の魅力) 「視力低下によって、今の仕事を続けることに悩まれておられませんか?」  マッサージ(あん摩と指圧を含む)は、はりきゅうと並んで、我が国において数百年以上の長きにわたり、視覚障害者の代表的な生業として民衆に深く受け入れられてきました。そのため、中途で視力を失っても収入を得られる貴重な手段です。痛いところがあればその場所に手を当てるだけで痛みが和らぐことは誰しもが経験していることでしょう。肩こりや腰痛などはもちろんですが、現在では、高齢者のヘルスケアをはじめ、美容・美顔、スポーツ選手のコンディショニングなど、幅広い分野でその効果は多くの人が実感されています。また、最近の研究によれば、施術を受けた患者だけでなく、施術した方にも、いわゆる幸せホルモンや愛情ホルモンとも呼ばれるセロトニンやオキシトシンなどの分泌が促されることも分かっています。そして何より、子供から大人まで、多くの人に喜ばれ感謝していただけることで、「やりがい」、「生きがい」を感じられる素晴らしき存在であるのです。  中でも、マッサージは、個人の体質や症状に応じて無理なく合理的に対応していける優れた療法で、衣服のままで比較的、気軽に施術を受けることができます。免許があればすぐにでも施術所の開業が可能で、仕入れや売れ残りなどの心配もなく営業できるのは大きな魅力といえるでしょう。  これまで多くの視覚障害者が歩んできた道のりではありますが、はりやきゅう、マッサージは、人の体に直接触れ、安全に施術する訳ですから専門的な知識や技術を身に付けなくてはなりません。 ・マッサージは、人の体に触れて筋肉を揉んだり関節を動かします。 ・鍼は、先の尖った金属を人の体に刺します。 ・お灸は、体の上で火の付いた艾(もぐさ)を燃やします。 したがって、解剖や生理学、東洋医学、実技などをしっかり勉強したうえで、国家試験に合格する必要があります。  我が国では、視力に関係なく受験できますので、資格取得後はあなたの意識次第で無限の夢が広がっていくでしょう。 世のため、人のため、そして自分のために、3年間がんばって「国家資格の取得」というチャレンジをしてみませんか! もくじ 2ページ 就労移行支援(養成施設)卒業生の言葉 3ページ 支援者講習会について 3ページ はっぴーカーニバル出展 4ページ 利用者の声 5ページ オープンキャンパス及び外部見学者の受け入れ 5ページ 基本理念と基本方針 6ページ 利用者募集