【ページ】4 【タイトル】利用者の声 【自立訓練(機能訓練)を(入寮及び訪問)での利用)】 始めは、目がかすんで見えるようになりました。それも、急にでした。元々視力はかなり悪かったのですが、それでも視界ははっきりとしていましたので、普通に生活出来ていました。最初は目薬で様子をみていましたが、数週間経っても良くならなかったので、町の眼科で診てもらいました。先生から聞いた言葉は、「もう、手遅れで手術しても治らない。大きな病院を紹介してもよいが、結果は同じだと思う。」と、言われました。まさか自分がそういうことになるとは想像もしていなかったので、受け入れるのにはかなり時間がかかりました。先生と相談して、薬で病気の進行を遅らせる、ということを選択しました。しかし、日が進むにつれ目が見えなくなってきて、日常生活も難しくなってきて、大きな病院で再度診てもらうことになりました。結果は町の眼科と同じで、手遅れの状態でした。既に身体障害者1級に相当するということで、役所に行って、身体障害者手帳の手続きをした方がよい、と言われました。その後は、色々な手続きをしていく中で、神戸視力障害センターのことを知り、お世話になることになりました。 まずは、歩行訓練からということで、私の自宅のある所まで来て頂いて、家の近所で歩行訓練を受けることになりました。白杖を使いながら歩くのは、思いのほか大変でしたが、丁寧に教えて頂き、何とか白杖を使った歩き方が出来るようになっていきました。自宅周辺での歩行訓練をしばらくしてから、神戸センターに入所して、様々な自立訓練を受けることになりました。神戸センターには寮があって、そこに入って訓練を受けるのですが、最初は寮での過ごし方を丁寧に教えて頂きました。神戸センターでは、歩行訓練以外に点字やパソコン、録音再生機の操作方法などを教えて頂き、どの訓練も、職員の方に丁寧に教えて頂きました。パソコンに関しては、元々仕事で長年使っていたので、それほど苦労せずに習得出来ましたし、録音再生機についても、機械操作は得意な方でしたので、割とすんなりと操作を覚えることが出来ました。点字訓練は、最初は苦労するかなと思いましたが、毎日やっていくうちに段々と覚えられるようになっていきました。訓練の中では、歩行訓練が一番大変だったように思います。頭では分かっていても、中々思うようにいかず、難しかったです。今でもまだまだなところはありますが、大分思った通りに歩けるようになりました。先にも述べましたが、センターのみなさんがとてもやさしい方ばかりでしたので、とてもやりやすかったです。また、訓練以外では、陶芸の受講や体育の時間もあり、いい気分転換の時間になりました。私は、入寮自体は3か月ほどでしたが、とても有意義な時間でしたし、良い経験が出来たと思っています。