[寄稿]国リハを見学して 埼玉県立所沢西高等学校 教論 市之瀬 重紀


職能部 第2ワークショップを見学している写真を表示しています。 私ども埼玉県立所沢西高等学校は、昭和54年4月に全日制、男女共学の高等学校として開校しました(開校時は普通科のみ)。

 偶然ではありますが、貴センター(以下「国リハ」という。)と同じ年に設立しております。

 最近の進路状況を見てみますと、全生徒数の約一割弱の者が医療・看護系の学校に進学しており、保健医療の分野に対する生徒の関心が高まってきていると思います。

 今回は、私の担任クラスである2年10組の生徒39名が、保健教科の授業の一貫として2月4日に国リハを見学させていただきました。

 先ず驚いたことは、国リハの広大な敷地と建物の大きさです。敷地面積は225,180で本校の5倍、建物面積は91,353で6.5倍と、比較すれば圧倒されるものがあります。

 当日は、本館に集合し、先ず4階の会議室でビデオ学習。概況説明を聞いた後、国リハ内の見学となりました。

 職業訓練では、一般リハビリテーション課程の電気、織物、パソコン、クリーニングの4つのワークショップを見学させていただきました。特に織物・手芸作品には心がこもっていて、丁寧でとても綺麗な仕上がりに、生徒も驚いていた様子でした。

 最後に見た病院の機能回復訓練では、義足の方が平行棒等で訓練をしている姿に眼が止まりました。つり輪やダンベルを用いての腕力の強化、伏臥姿勢からの背筋の強化等を行っていました。短い時間でしたが、生徒達が真剣に緊張しながら見学していた姿がとても印象に残っています。

点字表示をなぞってみる男子生徒。 次に生徒の感想をいくつか掲げさせていただきます。

・私の父も病気で右足太ももの筋肉を取る手術を行い、現在膝が曲がらないので、リハビリをしている人達を見ていて、人ごととは思えなかった。

・訓練している人達から、生きていこうとする意思の強さを感じた。同時に自分を振り返り、自分の中にある弱さを感じた。

・一般の人達への手話の講習会があれば参加してみたい。

・リハビリというのは、とても地道な訓練で根気がいることだと思った。体を動かしたくても十分に動かせない人達が訓練に汗している姿を見て「あの人のように強く生きよう!」と勇気がでてきた。

・障害のある人に対して、少しでも役に立てるようなことがしたいと思う。

・施設が充実しているのに驚いた。

・「バリアフリー」という言葉を最近よく聞くので、ビデオで見た障害者用の住宅にとても興味を持った。

・義足等を製作・研究している研究所も見学のコースに入れて欲しかった。

 終りに今回の見学は、生徒達にとって社会面、進路面への意欲向上につながる大変良い体験となりました。

 学校では、受け身の授業体制がほとんどですが、今回実際に眼で見て、聴いてという見学型の授業が出来、有意義であったと感じます。車いすの体験実習も行われていると聞き、今後経験してみたいと思っています。

 国リハの皆様には、お忙しい中貴重なお時間を割いていただきましてどうもありがとうございました。



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