〔更生訓練情報〕
参議院議員選挙不在者投票の実施について
指導部 指導課

 去る7月25日と26日、当センターの更生訓練所及 び病院において参議院議員選挙の不在者投票が実施され 、病院の入院患者66名、更生訓練所の入所者3名の計 69名の方々が投票を行いました。更生訓練所の入所者 が3名と少ないのは、選挙の期日が7月29日の夏期休 業期間中だったことから、ほとんどの入所者は帰省して 地元で投票することが可能だったためです。
 不在者投票の制度は、施設に入所、病院に入院されて いる方々など、選挙の期日に投票所に行くことができな い人が対象とされています。投票所において投票すると いうのが選挙制度の大原則ですが、不在者投票はその例 外として定められた制度ですので、個々の手続きについ ては詳細な規定がもうけられており、特に投票の秘密の 保持、投票に対する不正干渉などがないよう、その取扱 を厳格に行うよう求められています。
 不在者投票は、施設や病院においては施設長や病院長 などが不在者投票管理者となって事務を行うこととなっ ています。当センターにおいても、従来から総長を不在 者投票管理者と定めており、すべての不在者投票事務の 手続きに最終的な決定権をもち、不在者投票事務の補助 者を指揮監督するなど事務全般を管理執行します。当セ ンターでは医事管理課と指導課の職員が不在者投票事務 の補助者として実際の事務を行っています。
 次に、不在者投票が行われるまでの流れを説明します 。選挙が実施されることになると、入所者や入院患者か ら不在者投票の希望があるかどうかを確認します。希望 者があれば、その方の住所地がある市区町村の選挙管理 委員会に対して不在者投票用紙・封筒の交付を請求しま す。今回の参議院選挙では49もの市区町村選挙管理委 員会に対して請求を行いましたが、すべての市区町村か ら速やかに投票用紙が交付されました。選挙公報等を同 封してくれる市区町村も多く、その場合には事前に入所 者・入院患者のみなさんにお渡しして投票の参考にして もらっています。
 これらの市区町村選挙管理委員会から送られてきた投 票用紙等を点検し、投票記載場所の設営を行うと、いよ いよ投票の準備が整います。
 実際の投票のときには、立会人として選任された職員 が立ち会わなければならないことになっています。立会 人は不在者投票管理者や補助者以外の者でなければなり ません。当センターでは医事管理課長と指導課長が立会 人として選任されており、それぞれ病院、更生訓練所で 実施される投票に立ち会って、公正な選挙が行われるよ うにしています。
 投票当日は、記載場所で選挙公報等をみながら最後ま で誰に投票するか考え込んでいる方などもおられ、選挙 への関心の高さを感じさせるなか、一人の棄権者もなく 全員が投票しました。投票用紙は二重の封筒に封印され 、封筒の表には投票者の自署、裏には立会人の署名を行 うなど、選挙の公正や投票の秘密の確保が図られるよう に配慮されています。投票後は、職員がこれらを各々の 市区町村選挙管理委員会あて封筒に封印して書留速達郵 便にて郵送し、すべての事務がとどこおりなく終了しま した。

投票箱
投票箱