〔野鳥シリーズ33〕 |
リハセンターに飛来する野鳥を友に |
東京都福祉事業協会 母子生活支援施設 スタルト方南 見原 捷三(元理療教育部長) |
キビタキ
キビタキは、全長約13.5cmで雄(写真)は上面と尾羽は黒色、
喉から胸にかけては橙黄色、腹は黄色をした大変きれいな鳥ですが、
一方、雌は全体的にオリーブ褐色をしており地味な色をしています。
日本では、夏鳥として全国に飛来、主に落葉広樹林で繁殖し昆虫
を主食にしています。捕食の仕方は、木の枝先に止まって飛んでる
昆虫を追いかけて捕らえますが、秋には木の実も採ります。
繁殖期には、木の枝に細根や苔を用いた椀形の巣に、4〜5個の
卵を産み雌のみが約2週間抱卵の後、雛が誕生します。
鳴き声は、ピッ、ピッ、ピッ、クルルと鳴き、囀りはホイヒーロ、
オーシック、チッチリリココインと繰り返し、この囀りをセミの
ツクツクボウシに似ているとも言われています。
このキビタキも前回掲載したオオルリ同様、春秋の渡りの時には、
市街地の公園や庭に立ち寄りますので、秋の渡りの9月から10月に
かけて、緑豊かなリハセンター構内でも観察できるかも知れません。
なお、俗称として、キビタキが「東男」に例えられるのに対し、
オオルリはその姿の艶やかさから「京女」とも呼ばれています。