〔お知らせ〕
WHO指定研究協力センターセミナーの開催案内
管理部 企画課



「高度情報社会環境下の共生社会の構築」

趣旨
 21世紀に世界がめざすべき社会は、障害の有無にかかわらず、 誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合う共生社会である。 この共生社会において、障害者は、対等な構成員として人権を 尊重され、自己選択と自己決定の下に社会のあらゆる活動に参加、 参画するとともに、社会の一員としてその責任を分担する。 また、障害者の社会への参加、参画を実質的なものとするため には、社会への参加を制約している諸要因を除去するとともに 障害者が自らの能力を最大限に発揮し自己実現できるよう支援 することが求められる。
 急速に進展する高度情報通信社会において障害者の社会参加 を推進するためには、デジタル・ディバイドを解消するとともに、 ICTの活用によって障害者のQOLの向上と学び働く能力の開発 を促し、その積極的な活用を図ることが重要である。
 本セミナーにおいては、高度情報通信社会にいち早く到達 した米国においてユニバーサルデザインを強力に推進してきた シールマン博士、国連アジア太平洋地域事務局等の多数の国際 機関が設置されている国際都市バンコクを基地に当事者団体 リーダーとしてグローバルに発言、行動しているブンタン氏 に学びながら、日本の各分野の現状と展望の報告に基づいて パネルディスカッションを行い、高度情報社会環境における 共生社会構築の方向を探る。

日 時 平成15年11月5日(水) 10:00〜16:00
会 場 国立身体障害者リハビリテーションセンター学院講堂 (同時通訳付き)
主 催 国立身体障害者リハビリテーションセンター
プログラム
10:00

10:15
開会
挨拶
国立身体障害者リハビリテーションセンター 総長 佐藤コ太郎
10:20

12:00
特別
講演

諸外国
からの
提言
キャサリン・D
・シールマン
米国ピッツバーグ大学保健リハビリテーション学部副学部長、 教授
「情報の時代:障害を持つ人々との共生のための参加への挑戦と戦略」
 司会:山内 繁(国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所長)
モンティアン
・ブンタン
タイ国視覚障害者協会副会長
「ICTのアクセシビリティを 通じた共生社会を目指して:
 従来のリハビリテーションの概念への挑戦」
 司会:河村 宏(国立身体障害者リハビリテーションセンター
           研究所 障害福祉研究部長)
13:00

14:10
講演

わが国
の現状
と課題
河村 宏 イントロダクション
柘植 雅義 文部科学省特別支援教育課 特別支援教育調査官
「特殊教育 から特別支援教育への転換〜LD(学習障害)・ADHD
(注意欠陥/ 多動性障害)・高機能自閉症への対応〜」
武田 博之 総務省情報通信政策局情報通信利用促進課
 デジタル・ディバイド企画官
「高齢者・障害者にかかわる デジタル・ディバイド解消の取り組み」
石川 准 静岡県立大学国際関係学部教授
「電子情報市民社会における配慮の平等とは何か」―障害学の立場から
 司会:岩谷 力(国立身体障害者リハビリテーションセンター
          更生訓練所長)
14:20

15:50
パネル
ディス
カッション
キャサリン・D・シールマン
モンティアン・ブンタン
武田 博之
石川 准
山内 繁
                司会:岩谷 力、河村 宏
16:00 閉会