〔野鳥シリーズ37〕 |
リハセンターに飛来する野鳥を友に |
東京都福祉事業協会 母子生活支援施設 スタルト方南 見原 捷三(元理療教育部長) |
シロハラ
この記事が、皆様のお手元に届く頃には、構内のハナミズキの花も散って、新緑の若葉
がまぶしいような季節かと思います。この時期は、冬鳥と夏鳥の交代がほぼ終わりかけて
いる頃でもあります。ですから、このシロハラは、来シーズンのお楽しみということに
なるのでしょうか。
シロハラは、全長24cm、雄の頭部は灰色褐色で、背、翼、腰等は茶褐色、胸から腹は
淡褐色で白っぽく見えます。
日本では冬鳥として全国的に渡米し平地から低い山で見られます。鳴き声はキョキョキョ
あるいはツィーと鳴きますが、人が近づくとクワッ、クワッと鳴きながら地上を低く飛び
ながら林に逃げ込みます。また、春先の渡りの前になるとポピリョウン、ポピリョンと
囀ることもあります。
採餌は、落ち葉をはねのけてミミズや昆虫などを探しますが、木の実を食べることも
あります。
ちなみに、同じ鳥の仲間に、胸から腹部にかけて赤い色をした、アカハラという鳥も
います。