〔更生訓練所情報〕 |
国立塩原視力障害センターとの 親善球技大会に参加して |
指導部指導課 生活支援専門職 中山修司 |
5月26日(木)、27日(金)に国立塩原視力障害センターにて理療教育
課程の入所者による親善球技大会が盛大に開催されました。新緑眩しい、
初夏を感じさせる塩原で各球技・交歓会を通じて、入所者・職員同士の交
流を図って参りましたので、その結果についてご報告いたします。
初日は、涼しげな天候の中、グランドソフトボールが行われました。先
攻国リハで始まったこのゲームは、初回からツーベースヒットが出るなど
好調な滑り出しを見せました。その後2回裏で2点を先取されたものの、
まだまだ挽回可能、追いつけ追い越せといわんばかりの気概に満ちあふれ
たプレーが続きました。やがて迎えた4回裏、塩原の強力打線が炸裂し、
気がつけば打者一巡で8点を奪われ、ゲームの行方が見えかけてきました。
それでも「とりあえず1点(だけでも)取ろうぜ」を合い言葉に白球を追
いかけましたが、波に乗った塩原チームを捕らえることは遂に出来ません
でした。
その頃、時を同じくして体育館ではサウンドテーブルテニスが行われま
した。今回は7人の選手によるチーム戦で、5回戦を終えて、成績は2−
3で塩原がリードしていました。6回戦で国リハが勝って3−3になり、
勝敗の行方は最終試合に託されました。激闘の末、国リハが塩原を破り、
4−3の逆転優勝を果たしました。
グランドソフトボールとサウンドテーブルテニスで一勝一敗、最終決戦
は翌日のフロアバレーボールに持ち越されました。
二日目は、早朝から塩原センター前の箒川沿いにある露天風呂に浸かり、
お代わり自由の朝食を食べた国リハ選手たちは元気一杯です。さらに、こ
の日のために新調したユニフォームを着てウォーミングアップも完了し、
気合い充分でスタートしました。
1セット目、序盤は塩原のリードで始まったゲームでしたが中盤で国リ
ハが追いつき、終盤は一点を追う接戦になりました。デュースが続く中、
主審より27点までという宣言がなされ、ますます手に汗握る展開になりま
した。最後は25−27で負けてしまいましたが、非常に見応えのある好ゲー
ムでした。2セット目は気分一新でメンバーチェンジを行い、果敢にプレ
ーしましたが塩原の圧倒的な攻撃力の前に19−25で負けてしまいました。
フロアバレーボールはセットカウント0−2で塩原が優勝しました。ここ
に、二日間に渡り繰り広げられた球技大会全ての競技が終了しました。
昼食時に行われた交歓会では、入所者自治会である塩原寮生会と国リハ
学友会から役員や種目ごとのキャプテンが挨拶を行い、二日間の思い出を
語りながら両センターの交流を深めました。
この親善球技大会では勝敗云々ということよりも、豊かな自然と温泉、
美味しい食事に心癒されたこと、また国立塩原視力障害センターの職員・
入所者との心温まる交流が深く印象に残りました。互いに国家試験に向け
て、慌ただしい日々を過ごしている入所者の方々もこの二日間ですっかり
とリフレッシュされたように見えました。
最後に、この親善球技大会に向けてご尽力いただいた国立塩原視力障害
センターの職員・入所者の皆様に深く感謝いたしますとともに、両センタ
ーの交流がさらに伝統となって受け継がれていくことを願ってやみません。
本当にありがとうございました。