平成18年度政府予算案決まる
管理部会計課



 平成18年度政府予算原案は、昨年度に引き続き、経済財政諮問会議の答申を 踏まえ、「改革断行予算」の継続との基本方針が示され、大変厳しい状況のも と、昨年9月からの財務省に対する概算要求説明、折衝の後、暮れの12月24日 の予算閣議をもって決定されました。今後は、通常国会の審議を経て、平成18 年度予算として決定されることとなります。以下、当センターに関係する予算 案の概要について紹介します。
 高次脳機能障害対策の推進としては、平成13年度から17年度の5年間に亘り 、モデル事業として高次脳機能障害支援に関する基盤整備を図ってきました。 平成18年度においてはこれまで開発された各プログラムを検証するとともに、 「全国高次脳機能障害支援拠点センター」として、これまでの成果を全国へ普 及していくこととします。
 また、昨年成立した障害者自立支援法の施行に伴い、当センター利用者の自 立支援をより一層充実させるために、職能訓練の充実を図ることとしています 。事業所側の要望を積極的に反映させ、事業所を想定した実践的訓練を実施し 、この訓練を通して、ひとりでも多くの利用者を「就労実習」に結びつけ、就 労による自立につなげていくことを目指します。
 当センターの運営に必要な一般的経費については、既定経費の更なる減額及 び見直しなど、センター運営にとってはさらに厳しい状況ではありますが、本 省国立施設管理室をはじめとして、予算要求・編成等、予算の確保にご尽力い ただいた関係者の皆様には、本誌面をお借りして、深く感謝申し上げます。
 平成18年度における当センター予算の主な項目は次のとおりです。


1 高次脳機能障害支援普及事業 17,244千円
  ・地方支援拠点機関との連絡協議会の開催、関係職員への研修の実施  
  ・開発した「診断基準・訓練・社会復帰支援」プログラム等の検証  
2 国際協力の推進 13,594千円
  ・リハビリテーション分野別技術指導書の作成  
3 職能訓練の充実 12,879千円
  ・事業所を想定した実践的訓練の導入、就労実習の促進等  
4 訓練棟(南)訓練室改築工事 51,320千円
  ・利用者の障害特性等に応じた事業所形式の「模擬職場」の新設  
5 構内北側入所生通用路整備工事 104,536千円
  ・経年劣化している路面の改修  

 なお、国の一般会計総額が8年ぶりに80兆円を割る厳しい財政運営の中、歳 出改革の基本方針においても、さらなる定員の削減による総人件費の抑制や、 透明性及び説明責任の確保など、適正な予算執行への取り組みが求められてい ます。また、決算及び決算検査報告の予算への反映など、チェック・アクショ ン機能の強化が図られております。
 リハセンター運営に関わる職員一人ひとりが自覚を持ち、リハセンターに課 せられた使命を達成したいと思います。皆様のご協力をお願いします。