〔更生訓練所情報〕
平成17年度 理療教育課程第27回卒業式
理療教育部 教官 清原 修二



 理療教育課程第27回卒業式が、当センター講堂で平成18年3月1日に開催さ れました。当日は、ほころび始めた梅の花にはちょっぴり冷たい雨が朝から降 っておりましたが、卒業生・修了生には、天気に反して明るい笑顔が満開でし た。
 午前10時に来賓、職員、在所生の熱気があふれる会場に盛大な拍手で卒業生 28名と修了生10名がにこやかながらも、やや緊張気味に入場しました。着席の 後、理療教育部長の開会の言葉で式が始まり、国歌斉唱の後、全員が暖かい視 線で見守る中、佐藤総長から卒業生・修了生に証書が手渡されました。総長か ら「おめでとう」というお言葉と力強い握手をいただき、各人の心中にはさぞ かし万感の思いが去来したことだろうと感じとれました。
 証書授与に続き佐藤総長より祝辞が述べられましたが、その中で総長の恩師 である先生のカルテの紹介がございました。そのカルテは正確な診察と簡潔な 表現で今でもすばらしい診療記録であるとのことで、カルテを記録された先生 のように卒業生・修了生も正確な診察と的確な記録をしてほしいとのお言葉で した。続けて、来賓祝辞では厚生労働大臣、埼玉県知事、東光会会長からのお 祝いの言葉をいただき、全国からの祝電も披露されました。
 在所生からの送る言葉は、専門課程2年生の吉田昌稔さんから先輩たちとの 交流の思い出と感謝の気持ち、そして今後の活躍を祈るということをゆっくり と切々とした口調で話されました。最後に先輩たちの築きあげてくれた良き伝 統をしっかりと継承していくとの力強い言葉でしめくくられました。別れの言 葉は専門課程3年生の土川知義さんから後輩との楽しかった思い出、お世話に なった方々へのお礼、そして将来へ向けての大きな希望を話されました。土川 さんご本人は、筑波大学教員養成施設に進学し、将来教員となって頑張るつも りであると抱負を語りました。
 お二人の話で、会場の雰囲気は最高潮の盛り上がりの中、蛍の光斉唱で無事 に式が終了いたしました。そして、再度全員の大きな拍手のもとに卒業生・修 了生が退場し、大きく飛翔への第一歩を踏み出しました。
 毎年の卒業式で感じることですが「無事に送り出したな」という達成感と「 これからは社会で頑張ってくれよ」という期待感は職員をはじめ、参列してい ただいた来賓の皆様、家族の皆様の共通した思いではないだろうかと思います 。卒業生・修了生の皆さん、本当におめでとうございました。


(写真)理療教育課程第27回卒業式の様子1

(写真)理療教育課程第27回卒業式の様子2