〔研究所情報〕
研究所評価委員会開催報告
研究所評価委員会事務局



 研究所では、外部の学識経験者から構成される「国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所評価委員会」を毎年行っており、本年度は、第1回を11月24日(土)、第2回を1月15日(火)に開催いたしました。

 この委員会は、平成8年7月に閣議決定された「第1期科学技術基本計画」において、研究機関や研究課題に対する外部評価の重要性が指摘されたことなどを踏まえ、研究所の外部評価を目的として平成11年2月に発足したものです。

 この委員会においては、3年に一度、研究所全体の評価を行っていただき、それ以外の年は「中間年」として、独自に設定したテーマに沿った評価をお願いしております。

 本年度は中間年にあたることから、評価テーマとして「各研究部におけるコア・コンピタンス(中核技術)」と題し、各部における「他で真似できない国リハ研究所ならではの研究成果」について次のとおり委員の皆様へ発表いたしました


@運動機能系障害研究部: 各種運動の動作解析技術
A感覚機能系障害研究部: 近赤外分光法(NIRS)による脳機能計測の成果
B福祉機器開発部: 補装具の試験評価
C障害工学研究部: 遺伝子解析技術−網膜変性疾患の遺伝子診断技術の開発−
D障害福祉研究部: 特殊なニーズのある子どものきょうだいに対する支援システムの構築に関する研究
E補装具製作部: 多肢切断者に対するアプローチ


 この発表を受けて、委員の皆様から、主に、

 ・評価に受益者の意見を反映させることが必要。

 ・民間企業との共同研究開発への取り組みの促進を図って貰いたい。

 ・常日頃、民間の研究所との違いを説明できるようにしておくことが肝要。

 というようなご評価をいただいております。

 3障害(身体障害・知的障害・精神障害)一元化の流れを受けた障害者自立支援法の施行など障害者福祉施策が大きく転換している中、委員の皆様のご意見を真摯に受け止め、これからも、真に障害者の方々に役立つ研究開発を肝に銘じ、取り組んで参りたいと考えております。



(写真1)研究所評価委員会の様子