当センターでは就労移行支援事業における学習支援のひとつとして、平成19年度より当センターを会場とした日本漢字能力検定（漢検）を実施しています。
　漢検のセンター内での実施は、財団法人日本漢字能力検定協会より準会場の承認を受けて行っているものであり、通常の協会が指定している公開会場への移動の必要がない他に、当センターの設備を用いることで受検者それぞれの障害状況に応じた受検環境を十分に用意することができます。さらに、受検に際しては答案用紙の拡大や検定時間の延長等、協会の規定する特別措置を利用することが可能となる等、様々な利点があります。
　本年度においては平成２０年１０月３１日（金）に第２回を行い、利用者が９名、修了した利用者が１名来所し、計10名が受検しました。受検級数は７級から２級と幅広く、内訳は７級が３名、６級が１名、４級が３名、準２級が１名、２級が２名となります。全体の合格率は60％という結果となりました。
　このようなセンター内での検定の実施は、利用者にとって日頃の学習支援における明確な目標となり学習意欲を高めることができ、資格取得以外にも価値のあるサービスと考えています。
　今後の課題は実施回数の増加・他の検定の実施の検討がありますが、利用者へのよりよいサービス提供の一環として順次実現していきたいと考えています。

検定の様子