(野鳥シリーズ66)
リハセンターに飛来する野鳥を友にを
見原 捷三(元理療教育部長)



オオマシコ(大猿子)
 オオマシコは、全長が約16cmで、平成16年5月号に掲載したベニマシコよりも大きくて尾が比較的短い鳥です。マシコは、「猿子」と書き本種やベニマシコの体が赤い色をしていることから付けられた名前です。
 このオオマシコは、写真のとおり雄の頭部は、濃い赤紅色でその上に、前頭から喉にかけて銀色をしており、背は赤紅色に黒い縦斑と白い羽があり、腰から胸、腹部に掛けても赤紅色をしたリンゴのような赤い鳥です。
 冬鳥としてシベリアから渡来したオオマシコは、九州以北の山地に数羽から十数羽の群れで、落葉広葉樹林やカラマツ林を棲みかにして、高い枝に止まることが多く見られますが、地上に下りて草の実などの餌をとる事もあります。
 鳴き声は、「ピィーッ、ピィーッ」又は「フィッ、フィッ」と柔らかい声で鳴きます。
 この鳥は、大変稀な鳥で軽井沢に飛来しているという情報を聞き、1年間の入院生活を経て、先月1年半振りにカメラを手に、撮影旅行に出掛けて寒風吹きすさぶ中で、待つこと数時間、運良く撮影に成功したものです。
 そういう訳で、リハセンター構内では、残念ながら観察出来ませんが、野鳥の中にはこんなに美しい鳥が居ることをご紹介したいと思い掲載しました。

 

(写真)オオマシコ


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