〔魚拓シリーズ23〕
「トゲチョウチョウウオ」
前更生訓練所理療指導室長 川政 勲


  チョウチョウウオ科。茨城県以南、インド・太平洋の暖海に広く分布、ハワイにも分布している。
  成魚では背鰭の第5,6軟条が糸状に伸びることが特徴である。
  幼魚は夏から秋に中部日本、時には東北沿岸にも出現するが、死滅型の分布(冬を越せずに死滅。無効分布ともいう)である。
  ポリプ、小型イソギンチャクを主に、ゴカイなどの小動物を食べる。
  この魚拓は、千葉県の海で釣れたものをいただき、早速何枚か作製したものの一枚である。
  魚体自体が美しい姿のため、単一でも、他の魚と組み合わせても皆に評判が良く、必ず所望される魚の一種である。
  以前は現物を差し上げていたが、最近は釣りに行く時間が取れず、中々貴重な魚が手に入りにくくなってきているため、良く出来た作品はコピーをして、差し上げるようにしている。特に、家の近くのコンビニでは色が綺麗で、現物と変わらない色合いで出来る。
  仕事で障害者の方々を訪問する際にお土産として差し上げることが増えている。釣り好きのご主人、床屋を営むご主人など喜んで飾ってくださる。
  視力障害センターの卒業生で、治療院を開業し待合室に飾ってくださる方も結構多い。
  

 タンポポの絮は地球の円さかな  いさお



(写真)トゲチョウチョウウオ