〔魚拓シリーズ25〕
オイカワ
元更生訓練所理療指導室長 川政 勲



 オイカワは鯉目鯉科の魚。仲間にはカワムツ、ハスなどがいる。体長は20センチほど。長い尻鰭が特徴の一つで、生殖期の雄ではさらに大型化する。
 信濃川、利根川以西の本州、四国、九州で、東北地方の分布は移殖によるものである。
 関東ではオイカワといっても通用しにくく、通り名は「やまべ」。
 普段は雌雄とも綺麗な銀白色だが、5月から8月の産卵期、雄は、背側は暗緑色、腹側は赤桃色の見事に美しい体色に急変する。
 釣りの仕掛けは親指大の玉浮木を付け、極小のガン玉錘1ケ付ける。餌は川虫(ピンチョロ、カメチョロがベスト)やサシ(はえ)を使う。冬はソーメンやマカロニなどでも釣れる。仕掛けを流しながら釣る。難しい釣りではないので誰にでも沢山釣れる。
 丈夫で飼育もし易い魚である。
 冬のオイカワは大変美味である。佃煮や丸干しなどがいい。

おいかわや追はるるも恋追ふも恋


(写真)オイカワ