〔特集:平成24年度運営方針@〕
自立支援局(指定障害者支援施設)
 


 自立支援局では、国立障害者リハビリテーションセンター中期目標の達成と障害者支援施設として質の高いサービスを提供するための以下の運営方針を策定しました。

1 障害全体を視野に入れた福祉サービスの提供体制の整備
  ① 平成24年10月より発達障害者の就労移行支援を一般事業として開始します。[リハセンター]
  ② 精神障害者と知的障害者へのサービス提供は、重複障害者等に対するノウハウの蓄積を図ります。
    また、秩父学園の年齢超過者の地域移行を取組みます。[リハ・秩父学園]
  ③ 函館・神戸・福岡三センターの今年度末の高等課程廃止方針と塩原センターの今年度末廃止に向けて
    所要の手続きを進めます。[全センター]
  ④ 自立支援局全体の基本方針の下、積極的に募集活動を行います。[全センター]

2 質の高い福祉サービスの提供
  ① 自立訓練では、各障害毎の訓練プログラム及び訓練マニュアルを完成させます。[全センター]
  ② 就労移行支援では、就労移行支援の評価方法の整備を進めます。
     また、新たな実習先の開拓を行うなど職場体験実習の充実を図ります。[リハセンター]
  ③ 理療教育では、実技指導の内容を統一を図るための「きゅう・マッサージ゙・指圧の基礎実習における指導マニュアル」
     を新たに作成します。[リハ・函館・塩原・神戸・福岡センター]
  ④ 利用者の基本的な情報やアセスメント結果等を、有効的に活用するために保存されている各種データの整理を行い、
     各センターとの連携の可能性を探ります。[リハセンター]
  ⑤ 「盲ろう者宿泊型生活訓練等モデル事業」を利用した者を対象にしたフォローアップ調査や、
     検証事業に協力し、盲ろう者の生活訓練の在り方の検討を行います。[リハセンター]
  ⑥ 相談支援事業所と連携による訪問相談支援の充実や訪問による短期訓練サービスの充実を図ります。[全センター]

3 事業成果向上への取組み
  ① 就労支援セミナーの回数を増やしたり、企業への直接訪問を行う等職場開拓の充実を図ります。[リハセンター]
  ② 企業や施術所などの見学実習を充実させるとともに、「ヘルスキーパー導入の手引書」を活用して、
    職場開拓を強化します。[リハ・函館・塩原・神戸・福岡センター]
  ③ 利用者個人毎の補習授業の繰り返しの実施や、 前年度の受験結果と受験対策を分析した結果を
    模擬試験及び補習授業等に反映するなどして、国家試験の合格率の向上に努めます。[リハ・函館・塩原・神戸・福岡センター]

4 地域との連携体制の強化
  ① 就労移行支援の過程で関係した社会資源のデータ化やホームページへ掲載するなど
    社会資源情報の蓄積と公開を行います。[リハセンター]
  ② 地域の自立支援協議会への参画など関係機関との連携強化を継続します。[全センター]
  ③ 合同連絡会議の実施や担当者による情報交換等により国立職業リハビリテーションセンターとの連携を強化します。[リハセンター]
  ④ 行事の開催に当たっては、地域住民の参加を積極的に働きかけるなどして施設機能の地域開放を図ります。[全センター]

5 知的障害児・者に対する取組み[秩父学園]
  ① 障害児施設へ回帰に向けた対応として、家族を含めた療育支援の拠点となる、新たな障害児施設を目指します。
  ② QOLの向上と地域移行の推進するため入園生一人ひとりの個別支援計画の作成や年齢超過者の地域移行に向けて努力します。
    また、地域移行の実施に当たっては、本人や家族の意思を十分に尊重するとともに、地域生活を支えるフォローアップシステムを取組みます。
  ③ 発達障害児及び家族包括支援事業(家族短期入所事業)と発達障害児及び家族の地域生活支援モデル事業を新たに行います。

6 国立更生援護機関一元化への対応[リハ、函館・塩原・神戸・福岡・伊東センター]
  ① 就労移行支援(養成施設)における、各施設共通とすべき規程の統一を行います。
  ② 塩原・伊東両センターの統廃合にかかる課題の抽出結果をふまえ、必要な対策を講じます。

7 サービス内容の透明性と質の向上[全センター]
  ① リハセンター及び函館センターは第三者評価を受審します。他のセンターも受審に向けて検討を進めます。
  ② サービス内容等に関する利用者満足度調査をおこない、利用者へのサービス向上に努めます。
  ③ 苦情解決体制の充実を図るため制度の周知や研修会等を開催します。

8 専門性の高い人材の育成・確保[全センター]
  ① それぞれの障害特性に応じた支援方法を身につけるための研修や実習を継続します。
  ② 福祉職職員の資格保有率の向上に努めます。

9 財務内容の改善[全センター]
  利用率の向上に努めるとともに、経費削減や業務の効率化に取組みます。

10 今後の施設整備計画[リハセンター]
  伊東センター統合に必要な整備計画に沿って、所要の対策を講じていきます。


 利用者に、より良いサービスを提供するために職員が一丸となって取組む所存ですので、引き続き、ご支援をお願いいたします。