〔特集〕
国立障害者リハビリテーションセンター第2期中期目標
〜障害者支援・研究・人材育成の先導的・総合的展開とその成果の蓄積と発信〜
 

第3 業務遂行能力の向上と業務運営の効率化に関する事項

1.倫理的組織的風土の構築
 法令等の規範や公務員倫理を遵守し、適切かつ確実な遂行の徹底を図るため、内部統制体制の確立と業務マニュアル、チェックリスト等業務の標準化に取組み、業務の品質向上に努める。
(1) 業務品質の向上推進
業務マニュアル及び備忘録を作成し、業務の標準化を図る。
業務プロセス管理を徹底するとともに、定期的な内部点検(検証)を実施し、その点検結果の分析及び過去の監査等の指摘等を踏まえた改善を行う。
事務処理等における過去の誤り等の事例をセンター内で共有するとともに、職員間の適切な伝承・蓄積体制の仕組みを構築する。
2.事業、運営に携わる人材の計画的育成
 日常のOJTに加え、業務の専門性等に応じた勉強会や研修会等を実施し、職員の資質向上を図る。
(1) 職員の研修会の実施
研修効果の向上を目指し、内容及び実施内容等のメニューを充実させる。
各職場内で受講しやすい環境づくりを行う。
職務内容の教育訓練等を推進し、専門性の向上を図る。
(2) 知識の伝承
ファイルの共有等効率的・効果的な知見・教育・技術の伝承・蓄積を行う。
3.効率的な業務運営体制の確立
 コスト削減意識をもって効率的・効果的な業務運営に取組み、無駄の排除に努める。
 さらに、厚生労働省統合ネットワークへの円滑な接続・統合を図り、事務の電子化を促進する。
(1) コスト削減意識の向上
各事業及び事務について、コスト削減意識をもって効率的・効果的な実施に努め、無駄の排除に努める。
(2) 電子化事務の促進
電子化事務の促進を図る観点から、厚生労働省統合ネットワークへの接続・統合を図るとともに電子決済システムの活用を図り、業務効率化を推進する。
4.災害等緊急時の危機管理の充実
 消防防災計画に基づく、避難訓練等の実施により、防災意識の向上に努めるとともに、大規模災害等による被災障害者の受け入れや専門職の派遣等積極的に対応する。
(1) 防災意識の向上
全職員に対して研修等を通じた危機管理意識の高揚や防災意識の向上を図る。
(2) 災害時の対応等
災害時の被災障害者の受け入れや被災地への専門職員の派遣等、地方自治体等関係機関からの要請に迅速かつ的確に対応するためにマニュアルを作成する。
福祉避難所協定等について所沢市との情報交換等を定期的に行い、より有効に機能するよう努める。

第4 歳出予算等の改善に関する事項

1.歳出予算の効率的執行
 総計予算主義を踏まえ、中・長期的な視点で歳入歳出予算の適正化を図るため、歳出予算の効率的執行、歳入予算の適正計上、財務内容の改善に努める。
(1) 効率的な予算執行
歳出予算実績の分析を行い、効率的な予算執行を阻害している要因を明らかにし、各年度の予算執行計画の策定に反映させる。
調達手続きにおいて、国の機関の調達方法の基本である一般競争入札の導入を推進することにより競争性を確保し、予算執行の効率化を図る。
(2) 効率的施設運営について
施設整備については、長期的な視点で策定し、効率的な運営ができるように整備・管理を行う。
外部資金(競争的研究資金等)の積極的活用を推進する。
2.国有財産等管理体制の充実
 所有する国有財産、物品にかかる管理及び処分について、法令等に基づく手続きを行う体制を整備し、その充実を図る。
(1) 管理体制の強化
国有財産、物品を適正に管理するために、事務手続き、チェックリスト等の管理体制を整備し、台帳の登載管理、価格改定の内容確認を随時実施する。
(2) 施設環境整備計画について
樹木の剪定、除草等施設の環境整備計画を適宜策定する。