〔トピックス〕
学生支援室における感染予防の取り組み
学院学生支援室

 学院学生支援室は、学生の心身の健康及び事務手続き等の支援を行うことを目的に平成30年度に設置されました。室長は学院長、室員は心理士(師)と看護師(いずれも教官併任)、事務室職員で構成されています。今回は、昨年度からの新型コロナウイルス感染症への感染予防及び健康管理に関連した学生支援室の取り組みについて紹介します。
 令和2年前期:学生は、4月からおよそ1か月半の間登校自粛となったため、自宅で視聴できるように、新型コロナウイルス感染症の基礎的な知識と手洗いやマスク着用の方法について動画を作成し配信しました。登校再開となった5月から6月にかけて、新型コロナウイルス感染症への感染予防に関して主に学校生活で気を付けたいことについての講義を行いました。看護師からは新型コロナウイルス感染症の基礎的な知識に加えて手洗いチェッカーを使用した手洗いの練習を、心理士(師)からは、新型コロナウイルス感染症がもたらす不安や恐怖、偏見や差別をなくすために、正しい知識を共通理解することの重要性の講義を行いました。その時点での感染状況や学科の人数などに合わせて、対面や遠隔・動画による配信など講義形態も変えていきました。



手荒れを予防しながら手洗いをする方法

 令和2年後期:冬の感染予防として、手荒れを予防しながら手洗いをする方法や、寒い時期の室内の換気の方法について、動画を作成し学生に配信しました。また、年末年始の休暇の前に、人が集まる際に増える感染のリスクと注意点についてのポスターを学院内に掲示しました。
 令和3年前期:感染予防の基礎知識はある程度浸透してきましたので、学科のニーズに合わせた感染予防の講義を行いました。4月から環境が変わった新入生に対しては「学院内で特に気を付けること」を中心にした講義や、手洗いだけでなく生活リズムや食生活を整える必要性も含めた「新生活での感染予防」の講義などです。
 対面で講義をすると、質問も多く受けます。メディアなどで多くの情報が飛び交うなかで、学生も不安や戸惑うことも多いのではないかと感じます。また、アルコール消毒液を使用した手指消毒の練習では、適切な量をすり込んでいなかったり、乾燥するまですり込む必要性があることを知らない学生も多く、感染予防を周知するためには、一度説明したから終わりではなく、繰り返しの説明が必要と感じています。まだしばらくは、新型コロナウイルス感染症の影響は続きそうですので、今後も感染状況と学生のニーズに合わせた対応を行っていきたいと考えています。



アルコール消毒液を使用した手指消毒の方法(図はいずれも講義資料より)