人の痛みがわかるあん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師に
―第33回理療教育入所式―

理療教育・就労支援部 理療教育課 池田 和久

 満開の八重桜と、紅白のハナミズキが咲き始めた4月18日(水)、平成24年度 第33回理療教育入所式が厳粛な雰囲気の中、執り行われました。
 式には、新1年生専門課程27人、高等課程5人、その他父母の方が出席しました。
 利用者氏名点呼では、一人一人の名前が呼ばれると緊張した面持ちで、しっかりとした返事で答えていました。

(写真1)氏名点呼を受ける新1年生 氏名点呼を受ける新1年生
 
 中村耕三自立支援局長より、祝辞が述べられ、視覚障害者の方の取り巻く環境や支援のあり方について、海外、国内での歴史を振り返りながら、杉山和一による日本独自の管鍼法の考案、明治時代以降の医療の変革、その後の盲学校、本センターの開設に至る経緯に触れられました。これまで多くの先人の努力の結果今日があり、これから皆さんは、施術者になるべく職業訓練を受け、就労に向けて頑張って下さい。そのために勉強に励み、新しいことを学ぶ喜びを感じて欲しい。学習経験は、 人の痛みや悩みがわかることでもあり、その過程では、いくつかの困難がありますが、その時は、職員一同支援していきます。贈る言葉として、エドワード・リビングストーンの言葉で、「時に癒やし、しばしば和らげ、つねに慰む」とあります。どんな時にも悩む人の話を良く聞き、より添い、慰めることを常に心掛けよ、このことをこれからの心得として欲しい、と祝辞がありました。

(写真2)中村自立支援局長の祝辞 中村自立支援局長の祝辞
 
 その後、幹部職員の紹介がなされ、式は終了しました。
 式の終了後に、理療教育課の学級担任と支援課の担当ケースワーカーの紹介がありました。この後オリエンテーション期間を経て、4月25日より授業がはじまりました。
 新しい環境で新しいことを学ぶ喜びと、様々な困難に立ち向かっていく勇気と、国家資格を取得し施術者となり自立した自分になるという目標に向かって頑張っていって欲しいと感じました。中村自立支援局長の祝辞にありましたエドワード・リビングストーンの言葉には続きがあり、「自分を鍛え、自分と向き合い、自分の頭で考える」とあります。あん摩・マッサージ・指圧師、はり師、きゅう師となるべく施術者の卵としての、これからのあるべき姿を言い表しているように思いました。

(写真3)学級担任と担当ケースワーカーの紹介 学級担任と担当ケースワーカーの紹介
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