有酸素運動のポイント! 
	1.運動の強さ:目安は、心拍数と疲労!
	・「ニコニコペース運動(*1)」
	 ニコニコペース運動は、人と話が出来て、軽く汗ばむ程度で、最大能力の50%程度に相当する運動の強さの目安です。この運動は、年齢や体力、障害の種類や程度によって、一人ひとり異なります。ここでは、年齢を中心に、運動の強さを計算する方法を記載します。
	 138―(年齢×1/2)=年齢相応の心拍数 
	 *ただし、高血圧・糖尿病・心臓病や服薬をしている人は、まず、医師や専門家に相談してください。
	・主観的尺度(疲労の感覚)
      
	 主観的尺度とは、運動中に感じる身体全体の疲労を、数値と言葉で表したもので、その数値を10倍すると、その時の心拍数に相当します。
	 ニコニコペース運動=「楽である:10-11」〜「ややきつい:12-13」 
	2.運動時間は「足し算」!
	 30分の運動を、分割しても(10分×3回)、連続しても(30分×1回)、効果は同じといわれています。運動は足し算して、1日の総運動時間と考えましょう。
	3.運動の頻度は「無理なく継続」!
	 休養を取り入れながら、無理なく続けるのがポイントです。
	4.運動の種類は「ちょっとした工夫」!
	 日常生活にちょっとした工夫をすることで、有酸素運動を実施することが出来ます。
	 例えば、通勤中では、階段の利用、乗り物から徒歩での移動、いつもよりちょっと早歩きなどです。また、フィットネスゲームの活用や、ラジオ体操なども有効です。休日には、積極的に運動やスポーツを楽しみましょう。
	5.	運動を行うときは、熱中症に注意!
	① 運動中の水分補給は、0.1〜0.2%程度の食塩水やスポーツドリンクがお勧めです。
	② 摂取するタイミングは、100ml/15分毎を目安に、こまめに取りましょう  。(*2)
	③ 運動を行なう場合は気温28度、湿度60%以下を目安に行ないましょう。(*2)
	④ 服装は、通気性の良い素材で、可能な限り軽装にしましょう。
	   屋外では帽子を被り直射日光を避けましょう。(写真)
	⑤ 疲労、発熱、下痢など、体調が悪い場合、運動は中止しましょう。
    
	 夏バテ予防の原則を参考に有酸素運動を習慣化させ、暑い夏を乗り切りましょう!
    
	(*1)進藤宗洋・田中宏暁・田中守「健康づくりトレーニングハンドブック」朝倉書店.2010.188
	(*2)川原貴、森本武利、白木敬三、朝山正己、中山誠一、伊藤静「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」財団法人日本体育協会.2006